調査リポート
後部シートベルト着用に地域差、1位は秋田県――JAF調べ
日本自動車連盟(JAF)と警視庁が2013年のシートベルト着用状況を調査。後部座席のシートベルト着用率はまだまだ低く、地域差があることが分かった。
日本自動車連盟(JAF)は11月20日、2013年のシートベルト着用状況を公開した。2008年6月から後部座席でもシートベルトの着用が義務化されているが、調査の結果、後部座席における着用率は高速道路で68.2%、一般道路で35.1%に留まっていることが分かった(運転席、助手席は90%超)。
JAFによると、後部座席のシートベルト着用率は義務化をきっかけに急上昇したものの、その後はほぼ横ばいに。「シートベルト非着用の危険性が、充分に認識されていないことを示している」とJAFはコメントしている。
また都道府県別の調査結果から着用率に地域差があることも判明。高速道路における後部座席の着用率では秋田県や福島県など90%を超える県がある一方で、兵庫県や鹿児島県、沖縄県などは50%を割る結果になった。
警察庁交通局が公開している「平成24年中の交通事故の発生状況」では、自動車乗車中にシートベルト(チャイルドシート含む)を着用していない場合、事故時の致死率(死者数÷死傷者数)が着用者の約14倍になるとしており、JAFは「シートベルト着用の重要性に感心を持ってもらいたい」と呼びかけている。
本調査はJAFと警視庁が合同で2013年10月1日〜10月10日に実施。全国883カ所(高速道路104カ所、一般道路779カ所)で目視による調査を行った。
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