オリンピックがもっと楽しくなる? こんなにあった「スポーツの男女差」:博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(4/4 ページ)
ソチ冬季オリンピックが開幕しましたが、みなさんは「スポーツする派」「みる派」どちらでしょうか? 今回のコラムは、やるかやらないかとはちょっと違う、男女差という観点から、スポーツ意識やその行動の傾向を明らかにしました。
スポーツを通じた「年の差友」や「年の差カップル」が誕生するかも!?
最後に少しだけ視点を変えて、今スポーツを楽しんでいる人たちの男女別×年代別の傾向をみてみたいと思います。「趣味やスポーツなどを楽しめる生活について満足している人」を年代別に見てみると、まず男性では20代と同水準で60代が35%前後から40%強で推移していることが分かります。
年は離れていますが、同じくらいの比率でスポーツを楽しんでいる人がいる、つまり、年の差を超えてスポーツをきっかけに知り合いや友達になったりすることも増えるのではないでしょうか。特に若い人から高齢の方まで幅広くファン層が広がっているようなスポーツ(例:ウォーキング、ランニング、サイクリング)などでは、さまざまな年齢の人たちが混ざった一団やグループが一緒に走ったり、移動していたりするシーンを目にするようになりました。
さらに女性の傾向をみてみると、女性は50代、60代の高齢層の満足比率が高くなっています。60代の男女が一緒にスポーツを楽しんだり、20代の男性と60代の女性がランニングなど同じスポーツを通じて、つながることが今よりは普通になっていく。そうした出会いの中から、「(同じスポーツを楽しむ)年の差友」や「(同じスポーツを楽しむ)年の差カップル」も生まれ、ひいてはスポーツをきっかけとした年の差婚も増えるかもしれません。
今回のソチ・オリンピックからこうした傾向に拍車がかかり、2020年の東京オリンピック開催の頃までには、スポーツで出会った年の離れた友達やカップルは急増。年の差つながりにやさしい飲食店や販売店も増え、ユニバーサルデザインやバリアフリーの広がりも今より進んでいくといいですね。
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