クラウド会計ソフトでの確定申告、中高年はセキュリティを懸念
確定申告を予定している人のうち、約8割が「準備が面倒」だと思っていることがマネーフォワードの調査で分かった。
国税庁によれば、確定申告をする人は約2000万人を超える人という。マネーフォワードが、2014年に確定申告をする予定の個人事業主やフリーランス職の男女600人を対象に実態調査を行ったところ、約8割が「確定申告のための準備が面倒だ」と思っていることが分かった。
確定申告は、1年間(個人の場合は1月1日〜12月31日が課税期間)の収支から所得を計算し、確定した所得税額を申告する制度。そのためには、領収書を保管し、掛かった経費や収入を記録し、あるいは控除を受けるための計算をするといったさまざまな準備がある。
申告予定者を対象に「確定申告のための準備を面倒だと思いますか」と尋ねたところ、「とても面倒だと思う」(41.0%)、「まあまあ面倒だと思う」(44.7%)という回答が多かった。
では、すでに確定申告をしたことがある人(552人)は、過去にどのような手段で確定申告の準備を行ったのだろうか? もっとも多かったのは「手書き」で55.6%。次いで、「会計ソフト」(37.8%)、「専門家へ一任」(22.1%)と続いた。
クラウド型会計ソフト、中高年はセキュリティを懸念
2014年の確定申告では、PCにインストールするタイプの従来型会計ソフトではなく、クラウド型会計ソフトを使いたいとする人も増えているようだ。ただし、20〜30代の若年層では「積極的に使いたい」と答えた人が30.2%に達したのに対して、40〜60台の中高年層では12.8%に落ちることも分かった。
クラウド会計ソフトの利用に消極的な理由を聞くと、「セキュリティの問題が心配」(60代女性)、「個人情報の流出が怖い」(50代女性)といった声が寄せられた。
インターネットを使った調査で、2014年に確定申告をする必要がある20〜60代の男女600人(個人事業主またはフリーランス職)が回答した。なお、白色申告予定者は231人、青色申告予定者は369人。調査期間は2014年1月20〜22日。
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