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なぜ歯ブラシを買うのに迷うのか? 客の行動を分析して、分かったこと仕事をしたら“客の迷い”が見えてきた(前編)(4/6 ページ)

お店の棚の前で「これにしようかな。いや、こっちにしようかな」と迷ったことがある人も多いだろう。そんな人の“迷い”を可視化するサービスが、2013年からスタートしている。お客の購買行動を分析することで、どんなことが見えてきたのだろうか。

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人間以外は検知しない

深谷: ですね。あとは、先ほど申し上げたとおり、ビデオを使って分析していました。

 下の写真を見ていただけますか? これは3Dセンサーを使ったサンプル動画のひとコマです。実際には数値化されているので、個人は特定できません。

 左に赤、右に緑の線がありますが、ここを人が通り過ぎると、センサーが検知します。Webページで例えると、通過が「トラフィック」、立ち止まりが「ランディング」、接触が「クリック」、購買が「コンバージョン」といった感じですね。

土肥: なるほど。

深谷: この男性はジュースコーナーの前に立っていますが、センサーは人の骨格であるかどうかを判断するんですよ。なので、ネコがニャーと泣きながら歩いていても検知しません。

土肥: センサーは高い所に設置しているので、この人がどのジュースを手に取ったのか、分からないですよね。棚の一番上に置いてあるモノだったら分かりますが。

深谷: センサーは3Dなので、この男性はどの商品を手に取ったのかが分かるんですよね。

 次の写真を見ていただけますか。これは分かりやすくするために、別の角度から撮影したものです。真ん中の写真に緑のマークが付いていますが、これは男性が手にした位置を示しています。

土肥: ふむ。これだとよく分かりますね。

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