「人の視線+α」で○○が分かる――近未来はとにかくスゴくなりそうだ:仕事をしたら“視線”を追いかけた(3/6 ページ)
人の視線を追いかける「アイトラッキング」の技術に注目が集まっている。近年、マーケティング活動に使う企業が増えてきたが、どんなことが分かってきたのか。世界シェアトップのトビー・テクノロジー社に話を聞いた。
土肥: ほー。でも、今でもそうしたサイトってありますよね。「なんで、こんなに見にくいの? 使いにくいの?」といった感じで、イライラさせられる。あっ、そーしたサイトを運営している会社に、営業をかけられたらどうでしょう? 「御社、ひょっとしたら売り上げ伸び悩んでいませんか?」って(笑)。
話がややそれてしまいましたが、KLM以外にもいろんな業界でこのアイトラッキングは活用できそうですね。
蜂巣: いろいろありますね。例えば、とある自動車メーカーは、そのクルマがどこのメーカーのモノかを隠して、3台の中でどれがいいですか? といった質問をする。その結果、「A」と答えた人が最も多いとなると、その「A」と答えた人たちが一体どこを見ていたのかを調べるんですよ。また、逆も調べます。「C」と答えた人が最も少なかったら、その「C」と答えた人たちが一体どこを見ていたのかを調べる。
自社のクルマ3台並べることもあれば、競合他社のクルマを並べることもあります。また、自社のクルマでも新しいモノと古いモノを並べたりすることも。さらに、運転暦が長いドライバー、短いドライバーに分けてなど、さまざまな形で調べていきますね。
もちろん、調査をするのはクルマの外観だけではありません。高速道路で運転しているとき、ドライバーはどこを見ているのか。車庫入れをしているとき、ドライバーはどこを見ているのか。かなり細かく、調べていきますね。
土肥: アイトラッキングを使って、自動車メーカーは“カイゼン、カイゼン”しているのですね。
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