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「セウォル号事故」で韓国が日本の支援を断ったのは「反日」だからではない窪田順生の時事日想(3/3 ページ)

「セウォル号」沈没事故で、韓国政府が日本からの支援を断った。誰がみても「支援を受けたほうがよかった」状況なのに、なぜ韓国政府は受け入れなかったのか。それは「反日だから」という理由ではなく……。

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国際政治における「駆け引き」


政治家の判断によって、国民は生死を左右されてしまう

 小野寺防衛相はマスコミに、海上自衛隊でも支援の用意をしていると述べた。安倍首相も残念そうな顔をして、「支援を受けてくれたらいいのに」なんてこぼした。2人ともこういう韓国の思惑を分かっていながら、ああいう発言をした。批判をしているわけではない。これが国際政治における当然の「駆け引き」なのだ。

 尊い人の命がかかっているってのにそんなくだらねえことで、と多くの人があきれるかもしれない。ただ、悲しいかなこれが現実でもある。

 バカな船長のせいで、多くの罪のない人たちが危険にさらされたように、かじ取りをしている政治家の判断によって、国民は生死を左右されてしまう。こういう厳しい現実を前にして、我々のような無力な個人ができることは限られる。今はただ、ひとつでも多くの奇跡が起きることを祈りたい。

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