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米球界で失敗した二人のサムライから、私たちが学ぶこと:臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(1/4 ページ)
マー君やダルビッシュが活躍する裏で、期待される活躍ができずに米国で迷走する二人の現役日本人プレーヤーがいる。アスレチックスの中島内野手、カブスの藤川投手。この二人の現状を知り、改めて私たちビジネスパーソンに通じる教訓としよう。
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著者プロフィール:臼北信行
日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。
1人の成功者の裏には1000人の失敗者がいる。これはビジネスでもよく言われる言葉だが、メジャーリーグの世界でも同様だ。
日本プロ野球界で成功を収めたからといって海を渡っても、必ず活躍できる保証はない。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手やイチロー外野手、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手らのようにメジャーで一流プレーヤーの仲間入りを果たせるのは、ほんの一握り。破格の契約を結んでメジャーへ移籍しながら結果を出せなかった元大物もまた、1000人とは言わないまでも、これまで何人かいる。
今回は米球界で大型契約を結びながら期待する活躍ができず、迷走している二人の現役日本人プレーヤーを取り上げてみたい。本来ならばクローズアップされない彼らを取り巻く現状や知られざる背景から、ビジネスパーソンが何らかのヒントをつかんでもらえれば幸いである。
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