丸亀製麺のうどんが、インドネシアでウケた理由:仕事をしたら“インドネシア”で売れた(3/5 ページ)
日本全国で讃岐うどんが広がったのは2002年ごろと言われているが、海外でもファンが増えつつあるという。トリドールが運営する「丸亀製麺」は海外進出に積極的で、数年前にオープンしたインドネシアとタイの売り上げが好調だ。その理由は……。
価格はリーズナブルに
土肥: 日本の丸亀製麺といえば、低価格がウリですよね。インドネシアでは高級感をウリにして、富裕層をターゲットにしているのですか?
経企: いえ、そういうわけではありません。そもそもインドネシアでは麺を食べる習慣はあるのですが、うどんを食べたことがある人はほとんどいませんでした。そうした市場で、うどんを食べていただくのにはどうすればいいのか。現地の日本食レストランを調査したところ、価格設定が高いんですよね。
土肥: 海外で日本食を食べようとすると高いですよねえ。カツ丼が2500円だったりする。
経企: 一般的に「日本食=高い」といったイメージがあるので、店内の内装は高級感が漂うにしました。その一方で、価格設定はファストフード並にしています。
土肥: 「今日は日本食を食べるので、財布の中に5000円は入れておかなければいけない」と思いきや、うどん+いなりで600円。そんなギャップが支持された、ということですか?
経企: 弊社では、国内でも国外でも、庶民の方々が日常に食べることができるような価格設定にしています。ただ、インドネシアでは数十円で食べることができるところもあるんですよね。そうしたところと価格競争をしても勝つことは難しい。なので、店内の雰囲気は高級感が漂うようにして、価格はリーズナブルに。例えば、釜揚げうどんは300円ほど。日本では280円なので、ほぼ変わらないですよね。
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