41歳のイチローは「外野4番手」? まだ決まっていない:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/3 ページ)
マーリンズ・イチローが正式に誕生した。チームの外野にはメジャーリーグを代表する選手がそろっているので、イチローは「4人目の外野手」と言われているが、本当にそうなのか。
41歳の衰えぬ天才バットマン
マーリンズ・イチローに対するポジティブな見解は昨年までホームグラウンドとしていたニューヨークからも聞こえてきている。1月30日にラジオ局「ESPN NEW YORK 98.7FM」で放送された人気番組「The Michael Kay Show」でイチローに関する注目すべき発言がオンエアされ、地元リスナーの間で話題を呼んだのだ。
声の主はホスト役のマイケル・ケイ氏。地元テレビ局「YESネットワーク」ではヤンキース戦中継のアナウンサーを務めており、ピンストライプを身にまとったイチローのプレーを2年半に渡って実況し続けてきた人物である。ヤンキースタジアムで本塁打が放たれた際に「セイヤーッ!」と絶叫する彼の名調子を聞いたことがある人はきっといるだろう。
そのケイ氏は同番組中で「イチローのマーリンズ移籍が正式に決まり、東京で入団会見が行われた」と切り出すと、次のように続けた。
「イチローはフロリダ(マーリンズ)で第4の外野手として多くの人から予想されている。しかし、私はそう思わない。彼は永遠のチャレンジャー。現状に甘んじず、1%でも可能性がある限り“上”を追求する性分なのだ。そういう彼の偉大な姿を私は昨年まで間近で見てきた。
でもヤンキースで2年半、彼はずっとレギュラーを守り続けることができなかったじゃないかって? イエス、確かにそうだ。でも彼は控えに回されながらも、決して腐ることなく役割を十分に全うした。もしヤンキースにおける彼の2年半のキャリアが失敗だったと言い切る変人がいたら、私を含めて多くのファンが『ヘル・ノー(断じて違う)』と反論するだろう。
誰にも負けない向上心と強い気持ちを抱き続けていたからこそ、難しい役割を強いられたニューヨーク(ヤンキース)でも戦い続けることができたのだ。だからフロリダでも彼は当然のように上を目指すつもりでいると思う」
鉄壁とも言うべきマーリンズの外野陣3人との定位置争いに勝つことは普通に考えれば至難の業だが、イチローならばスーパー・サプライズを本当に起こしてくれそうな気もする。背番号51を再び背負った41歳の衰えぬ天才バットマンに今年も注目したい。
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