41歳のイチローは「外野4番手」? まだ決まっていない:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/3 ページ)
マーリンズ・イチローが正式に誕生した。チームの外野にはメジャーリーグを代表する選手がそろっているので、イチローは「4人目の外野手」と言われているが、本当にそうなのか。
“スーパー・サプライズ”を見せてくれる
カッと目を見開きながら熱弁を振るう同GMの姿を見ていると、決してリップサービスには聞こえなかった。わざわざ会見のために大名行列で大挙して来日したのも、そしてレギュラーシーズンで300打席に立てば40万ドル(約4700万円)を得られ、その後も50打席を加えるごとに40万ドルを手にできるインセンティブ(出来高)を契約条件に加えたのも「彼ならば我々の想像をはるかに越える“スーパー・サプライズ”を見せてくれるに違いない」(ジェニングスGM)という期待をマーリンズ側がイチローに抱いているからに他ならない。
マーリンズの球団公式サイトは、外野の3ポジションすべてをこなせるイチローについて先発3選手に不測の事態が発生した際の「最高の保険」と評している。昨季のマーリンズで控えの外野6選手が出場した際の合計340打席を「イチローが1人でカバーする可能性がある」とも予想を立てて“第4の外野手”であることを確定させるようなトーンで記しているが、あくまでもこれは「可能性」の話だ。
ちなみに、これまでイチローは何度となく「いい意味で皆さんの期待を裏切りたい」という言葉を口にしている。そう考えると――。マーリンズの入団会見でこそ外野4番手であることを自覚する謙虚なコメントを発していたが、おそらく本心は違うところにあるのではないだろうか。
「『これからも応援よろしくお願いします』と僕は絶対に言いません。応援していただけるような選手であるために『自分がやらなければいけないことを続けていく』ということをお約束します」
新天地で迎える15年目のメジャーリーグでのシーズンを前にしてイチローは、こう力強く言い切った。球団側が期待するスーパー・サプライズを起こす自信は、やはり間違いなくあるようだ。
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