「やる気」を出す2つの方法:最高の営業デビュー(2/2 ページ)
仕事をしていると、誰にでもやる気が落ち込む時期があります。今回は、やる気を出すための2つの処方箋を紹介します。
方法その2:「自分が乗り越えた記憶」
やる気を出すための、2つ目の方法を紹介します。
「過去から今日まで、自分がどんな困難を、どう工夫して乗り越えてきたか?」
それを30分かけて、じっくりと具体的に思い出してノートに記していくのです。自分にしか分からないようなノートでもかまいません。誰かに見せるためのノートではないので、殴り書きでも問題ありません。
困難というのは、生きていくうえでしんどかったことや辛かったことなどです。それは受験でもスポーツでも、ケガでも、なんでもかまいません。あなたは、それらをどんなふうに工夫して乗り越えてきたでしょうか? じっくり時間をかけてどう乗り越えたかを思い出してみてください。
「幼稚園のときに、みんなとカバンの色が違うという理由ですごくいじめられた。仲間はずれにされて、せっかくつくった砂の山をくずされて悲しかったけれど、ずっと我慢した。いじめは止まらなかった。だからあるときブチ切れて、いじめる同級生全員をカバンで張り倒した。その日以来、いじめる子はゼロになった。よく乗り越えた!」
そんなのでもかまいません。これは私の体験なので、ピンとこない人がいてもかまいません。あなたなりの苦労を思い出してもらえればいいのです。困難は、なんだってかまいません。乗り越え方に良いも悪いもなく、他人から好かれるか嫌われるかも関係ありません。
大切なのは、「自分には困難を乗り越える力がある」というのを、あなた自身が思い出すことです。それをどんどん記しておくことで、いつでも思い出せるようにしておきます。だからこそ、「次の困難だって乗り越えられる!」という心の炎が再び強く燃え上がるのです。
営業の現場に出れば、何度も心が折れそうになることでしょう。一気にやる気を失うようなできごとや、「もうダメだ」「逃げたい」「苦しすぎる」――そんな思いも経験するでしょう。
そのときに、「自分は、いくつもの困難を乗り越えてきている」ということを、いつでも思い出せるようにしておいてほしいのです。それが、やる気を復活させてくれる力になります。
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