赤くてとにかく速い「W11K AKA」に物申す
最大2.4Mbpsの速度を誇るCDMA1X WIN端末「W11K」は、INFOBARのデザイナーとして携帯ユーザーに知られる深澤直人氏のデザイン。平面を組み合わせた多角形のデザインは、何かに似ている?
ZDNet JAPANからブランド変更したITmedia。ブランド変更に伴い、デザインもリニューアル、白と赤を基調とするサイトになった。
縁起のよい紅白の配色なわけだが、白と赤と言われて紅白歌合戦、紅白梅、紅白まんじゅうなどが浮かんでくるようでは哀IT戦士としては失格。Googleで「ガンダムサイト」と検索して上位4位までを独占(注:旧ZDNetのURL含む。1月15日現在)するITmediaの愛読者には、白と言えば「連邦の白い悪魔」、赤と言えば「赤い彗星」と臆面もなく連想してほしいものだ。
そんな白と赤が主役のITmedia。ガンダムとシャアが主役のITmedia。そう、つまり今回のブランド変更は最初から、ITmediaのガンダムサイト化が目的だったんだよ!(大嘘)
ともあれ、初代ニュータイプ、もとい初代ガンダムマスター引退後、ロボットと心が通じ合うようになったと豪語する新たなニュータイプは登場したものの、ガンダムネタが減りつつあるのは否めない。これを危機と見たか、モバイル編集部の記者Gから「KDDI社内で、ある有名アニメの主要キャラクターの名前で呼ばれているらしい」という赤くてとにかく速い「W11K AKA」のレビュー任務が下された。
「“つの”をつけたい」とまでKDDIの某氏に言わしめたこの赤い機体、斬新なデザインで話題を集めた「INFOBAR」の深澤直人氏がデザインを担当したという。機能面などについては姉妹機の「W11H」に関するレビューを参考にしてもらうとして(11月28日の記事、12月24日の記事参照)、主にW11Kのウリであるデザイン面を独断と偏見満載で見ていきたい。
早速うわさの機体を眺めてみる。さほど角ばらず丸みを帯びたフォルムといい、特徴的な二つ並んだカメラ用のライトといい、機能性というよりも、むしろ昔懐かしさというか温かさというか、ある種の友情めいた感情を抱いてしまう。
なぜだ!?
――ロボコンだからさ。
「シャア専用」というよりも、はっきり言ってロボコン。「シャア専用」を名乗るのならば、つのをつける前にライトをモノアイ風に直してほしいところだ。
初見では期待を裏切られてしまったW11K AKA。しかし、この端末が「シャア専用」である由縁は、外見よりもその内側に隠されている。
1X WINに対応し、「ブロードバンド携帯」とも呼ばれるW11K(10月22日の記事参照)、さすがにダウンロードは速い。データ通りなら旧式の約17倍のダウンロード速度だ。記者のレビューにタイミングを合わせていたかのように、EZムービーでは「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」の無料ムービーが提供されていたが、ダウンロードは体感でADSLとさほど変わらないと感じた。
W11Kのデザインで感動したのは本体中央のカーソルキー。ファミコンの十字キーに見えなくもないが、このデザインこそまさにドム。小説版「ガンダム」でシャアが搭乗したシャア専用リック・ドムを彷彿とさせる。
また、W11Kでは本体右側面の「気くばりスイッチ」を使って3種類の設定を使い分けることが可能だ。潜伏時はズゴック、偉い人には分からんのですよ気分のときにはジオングなど、気分次第で壁紙や着信設定などを切り替えられる。
そういえばW11K AKA、ロボコン以外の何かにも似ているような気がする。カメラのライトを光らせると別のロボットを思い出す。
――ア、アナライザー!
オタク心をくすぐるW11K AKA。赤いロボットと言われて何を思い出すか、世代の差が現れるかもしれない。
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