第2回 タッチパネルはどちらが使いやすい?――「SH-06A」「933SH」:「SH-06A」と「933SH」の“ここ”が知りたい(2/2 ページ)
ドコモの「SH-06A」とソフトバンクモバイルの「933SH」はいずれも静電式のタッチパネルを搭載しており、ビュワースタイルで閉じたままタッチ操作ができる。2機種とも同じシャープ製のモデルだが、操作性が異なる部分も多い。そこで、今回はタッチパネルの違いを検証した。
タッチ専用メニュー:SH-06Aは「待受タッチランチャ」を用意
SH-06Aは本体を閉じて画面をタップすると、ビュワースタイル専用の「待受タッチランチャ」が表示され、カメラやデータフォルダ、ワンセグ、iモード、フルブラウザ(Google)、クイック検索などを利用できる。待受タッチランチャをオフにした場合、ビュワースタイル時に画面をタップすると、メインメニューが表示される。
933SHはビュワースタイル時に画面下部の「MENU」をタップすると、メインメニューが現れる。表示される12個のアイコンは本体を開いたときと同じだが、縦画面の場合、画面下部の枠に終話キーとクリアキーが追加されている。横画面ではショートカットキーやマルチジョブ/辞書呼び出しキーも表示される。
SH-06Aと933SHともに、ビュワースタイルにすると自動でメインメニューを表示するよう設定できる。ただしSH-06Aの待受タッチランチャは自動表示はできず、待受画面をタップするか、メインメニューからクリア操作で戻る必要がある。
ショートカット:933SHの方がカスタマイズしやすい
待受画面からタッチ操作を利用したショートカットは、2機種で大きく異なる。SH-06Aは待受画面で上下左右にスライド、日時やピクトアイコンをタップするショートカットが充実しているが、好みの機能を待受画面に設置して起動することはできない。一方、933SHは上下左右のスライドで機能呼び出し、日時をタップしてカレンダー呼び出しなどはできないが、好みの機能やウィジェットの配置が可能。“カスタマイズのしやすさ”を考えると、933SHの方が使いやすいといえる。
待受画面を上下左右にスライド | 待受画面の日時をタップ | 待受画面のピクトエリアをタップ | デスクトップショートカット | ウィジェットの利用 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
SH-06A | iウィジェット呼び出し(上)、ショートカットメニュー呼び出し(下)、着信履歴呼び出し(左)、リダイヤル呼び出し(右) | 日時をタップしてカレンダーを起動 | ベールビューやマナーモード、Ecoモード、公共モード、Bluetoothの設定、現在地確認、アラームの起動など | - | - | 待受画面をロングタッチして壁紙変更、iチャネルのテロップをタップしてiチャネルにアクセス |
933SH | - | - | マナーモードやBluetoothの設定、天気予報、バッテリー残量の確認など | ○ | ○ | 待受画面をロングタッチして壁紙変更 |
「戻る」「終了」操作:SH-06Aの戻る操作はやや難あり
戻る | 終了 | |
---|---|---|
SH-06A | 「CLR」アイコンをタップする | サイドキーを押す |
933SH | 画面左下の「CLEAR/BACK」をタップする | 画面右下の「END」をタップする |
ビュワースタイルでタッチパネルを使用する際、1つ前の画面に戻る操作は、2機種とも画面上の「クリア」アイコンをタップすることで可能になる。ただしクリアアイコンの位置は2機種で異なり、933SHが画面左下に表示されているのに対し、SH-06Aがメインメニューや第2階層では左下、メールの送受信BOXやアドレスでは右下(いずれも横画面の場合)に表示されており、機能や画面によって表示場所が変わる。こうした基本的な操作方法は統一してほしいところだ。
機能の終了は、SH-06Aが側面のシャッターキー、933SHが画面右下の「END(終話)」アイコンから可能。SH-06Aはカメラを終了する場合は「CLR」アイコンをタップする。物理キーとタッチパネルどちらが使いやすいかは評価の分かれるところだが、SH-06Aのサイドキーはもちろん、933SHのENDアイコンも設置場所が(右下に)統一されているので使いやすい。
本体を開いてタッチ操作:933SHは開いたままでもタッチ操作可能
本体を開いた場合は、933SHのみがビュワースタイル時と同様にタッチパネルを利用できる。開いたまタッチパネルを使えれば、メインメニューのアイコン選択や文字変換の後方にある候補選択、ブラウザのスクロールなどがスムーズにできて便利だ。
933SHは物理キーと組み合わせてタッチパネルを利用できるが、SH-06Aでタッチパネルを利用できるのはビュワースタイル時のみ。分かりやすい棲み分けではあるが、ビュワースタイルより本体を開いて使う方が多いのなら、開いた状態でもタッチパネルを使える方が親切だろう。
メインメニューからアイコン選択 | メインメニュー第1~3階層のカーソル移動や決定操作 | タッチ操作を利用したショートカット | 文字変換の候補を選択 | ケータイサイトのリンク選択 | ケータイサイトのスクロール | フルブラウザのリンク選択 | フルブラウザのスクロール | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SH-06A | - | - | - | - | - | - | - | - |
933SH | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
タッチパネルの誤操作防止:933SHのみ可能
SH-06Aには“タッチパネルのみ”をロックする設定は用意されておらず、ほかの(ドコモの)シャープ製端末と同じく、「まとめてロック」などからロック設定を行う。
933SHにはタッチパネルの誤操作防止設定が用意されており、「ダブルロック」「シンプルロック」という2種類のロックを利用できる。ダブルロックの場合、ビュワースタイル時にサイドキー(シャッターキー)を押すと画面が消灯し、再点灯した際にもう1度サイドキーを押すか、画面下部をなぞることでロックを一時解除できる。シンプルロックの場合は、画面を消灯後、キー操作で再点灯した時点でロックが一時解除される。誤ってサイドキーを押して画面が点灯する恐れがあるので、より厳重に誤操作を防ぎたければ、ダブルロックの方が安心だ。
タッチパネルの誤操作防止 | 待受時にロック | ほかの操作時にロック | ロックの解除方法 | バックライトを消灯 | |
---|---|---|---|---|---|
SH-06A | - | - | - | - | - |
933SH | サイドキーの短押し | ○ | ○ | 画面下部をなぞる、サイドキーの短押し、長押し | サイドキーの短押し |
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AQUOS SHOT 933SH | ソフトバンクモバイル 2009年夏モデル | NTTドコモ 2009年夏モデル | SH-06A | タッチパネル | ショートカット | ウィジェット | フルブラウザ | 横画面 | カスタマイズ | ユーザーインタフェース | ディスプレイ | モバイルウィジェット | モーションセンサー | シャープ
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