写真で見る「S002」
ソニー・エリクソン製の「S002」は、グローバルパスポートGSMに対応し約192の国と地域で利用可能なコンパクトな端末だ。かわいらしいフォルムに必要な機能が搭載、海外で利用するにあたって便利なツールが詰め込まれ、実用的な端末に仕上がっている。
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「S002」は、ワンセグケータイとしては世界最小クラスの約47×99×18.7ミリというボディサイズを実現したコンパクトな折りたたみ端末だ。319万画素CMOSカメラ、おサイフケータイに加えグローバルパスポートGSMにも対応するなど、基本機能はしっかり抑えた。グローバルパスポートGSM対応端末らしく「TalkManFlash」やグローバル電卓、英語予測入力などの海外で役立つツール群「Global Assort」を搭載している。
カラーはプレシャスピンク、パールホワイト、ディープネイビーの3色が用意され、表面は光沢のある仕上げとなっている。外周部には金属の質感を持つパーツが採用されており、デザインにアクセントを加えている。テンキーはフレームレスキーではなく、キーが独立したレイアウトとなり押し間違いを少なくするのに一役買っている。
背面は一見、突起物はなく、FeliCaロゴだけがあるように見えるが、開閉時やメール/音声着信があるとイルミネーションやアイコンが点灯する仕組みとなっている。また、ディスプレイ側のボディとダイヤルキー側のボディが接する金属調パーツの部分は、緩やかにカーブが設けられており、指を入れて開閉しやすい。テンキーは隙間のある独立したレイアウトで、大きいボタンを距離をとって設置しているため、押し間違いが少なく入力しやすい。
端末自体がコンパクトなため、ディスプレイは最近の端末としては少し小さく感じる2.7インチフルワイドQVGA(240×432ピクセル)TFT液晶を採用。サブディスプレイはないが、前述のイルミネーションで時刻や着信の有無などは確認できる。microSDは最大2Gバイトまでの対応となっており、microSDHCには非対応。メモリーカードスロットはバッテーリカバーの内側に用意されている。
プリインストールソフトウェアは、グローバルパスポートGSM対応ということで「W64S」や「Cyber-shotケータイ S001」に引き続き「TalkManFlash」や、通貨や距離の換算が可能なグローバル電卓、待受画面に時差のある2つの地域の時計が表示可能なツインプラネットクロック、英語の予測入力に対応した「POBox Pro 3.0 E」など、海外で役に立つツール群「GlobalAssort」が搭載されている。
ワンセグについては基本的な機能に留まるものの、視聴中の電話の着信があった際に一時的に録画しておくタイムシフト再生などが利用可能。ただ、LISMO Videoや今回は発表されたLISMO Bookには非対応だ。
そのほか、絵文字は1600種、デコレーションピクチャ100種、テンプレート100種が用意されている。PCサイトビューアーやPCドキュメントビューアも備える。発表会場にあったS002には、PCサイトビューアとしてOperaのバージョン 8.60が搭載されていた。
「W64S」の後継に位置付けられるモデルでありながら、デザインとしてはシックなものからかわいらしいものへと転換している今回の「S002」。EZケータイアレンジやau Smart Sportsにも対応し、基本機能はしっかりと押さえた端末となっている。
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