ブラックiPhone 4のお手軽ホワイト化にチャレンジした:年末まで待てない!!
まだまだ予約販売が続くiPhone 4だが、ホワイトモデルは今年後半まで延期になっている。何とか手軽にブラックモデルをホワイト化する道はないのだろうか。
スキンシールとBumperでホワイト化を模索
6月24日の発売以来、入手難が続く「iPhone 4」。すでに登場しているのはブラックモデルのみで、ホワイトモデルは「7月後半」そして「今年後半」と2度に渡る延期に見舞われ、店頭で拝むことすらできない状態だ。ホワイトモデルの購入を考えているユーザーは、ジリジリとした真夏日以上に暑い夏を過ごしているに違いない。
もちろん、ホワイトモデルへの道は皆無、というわけではない。秋葉原の一部店舗ではホワイトモデルの保守パーツを販売しており、これらを使えばブラックモデルのホワイト化を実現できるが、キットの価格が4万円近くするだけでなく、改造となるためアップルの保証も受けられなくなるなどハードルが高い。たとえ“パンダ”といわれようとも、ブラックモデルをデコレーションすることで、ホワイトモデルに一歩でも近づけるほうがお手軽かつ実現度が高そうだ。そこで、今回はスキンシールとアップル純正の「iPhone 4 Bumper」を利用して、ブラックモデルのホワイト化を試みた。
米DecalGirlのスキンシールを購入
まず用意したのは、米DecalGirlが発売しているiPhone 4用のスキンシール「Solid State White」と、アップル純正のiPhone 4用ケース「iPhone 4 Bumper」だ。前者のDecalGirlは、さまざまな小型デバイスのスキンシールを販売しており、一部は日本でもAmazon.co.jpなどから手軽に購入できる。
一方、全6色で構成される「iPhone 4 Bumper」はアンテナ問題で無償提供が決まり、現在展開中の「iPhone 4ケースプログラム」のあおりを受けて、記事執筆時はApple Storeでも購入ができなくなっていた。今回あえてiPhone 4 Bumperを採用したのは、スキンシールのすき間からブラックモデルの一部が見えてしまうので、それをうまく隠すためだ。本来ならホワイトのBumperが最適なのだろうが、iPhone 4ケースプログラムで指定できるカラーはブラックに限られており、ここではやむなくそれを使っている。
意外と張りやすいスキンシールだが、液晶面の保護は別に用意が必要
実際の作業手順は、いたってシンプルだ。通常の保護シールを張る要領でSolid State Whiteのシールを張り付け、Bumperを装着すればいい。Solid State Whiteは薄手のラバー状シールで、吸着力はそれほどでもないが複数回張り直す程度ではシワも付かず、張り直しやすいのが好印象だ。通常の保護シールは細かいホコリが混入してしまうとかなり目立つが、Solid State Whiteではよほど大きなものでなければ気にならない。
Solid State Whiteには表面と裏面だけでなく、側面をカバーするシールも用意されている。大部分がBumperで隠れるので張らなくてもいいが、ヘッドフォンや着信/サイレントボタン部分はBumperを装着しても下地が見えるので、完全を期する場合は張り付けたほうが無難だ。ただ、Solid State Whiteは液晶部分が丸ごとくりぬかれており、液晶面の保護はしてくれない。傷やホコリが気になるのなら、別途保護シールを装着したままでSolid State Whiteを重ねて張るのがお勧めだ。
パッと見はホワイトモデルのような仕上がりに
無事にSolid State Whiteを張り付け、Bumperを取り付けると遠目からはホワイトモデルを扱っているように見える。ホームボタンをはじめ、前面にあるカメラや照度センサー部分がブラックのままなのはご愛嬌(あいきょう)だが、何といっても低価格(今回はSolid State Whiteの1680円のみ)な上に短時間(10分もかからない)でこれだけの効果を得られたのだから、満足度は非常に高い。実際、この“なんちゃってホワイトモデル”を十数人に見せて回ったが、本物のホワイトモデルと勘違いする人が続出したのは痛快以外の何者でもない。iPhone 4への認知度が高い場所ほど、高い効果を発揮してくれるだろう。
今回の取り組みで実感したのは、iPhoneを巡るエコシステムが今まで以上に広がりを見せていることだ。スキンシールやケースなどの充実度は米国に譲るが、ここ日本でもさまざまなアイテムが入手可能になっている。iPhoneを追いかけるスマートフォン陣営が、この細部まで張り巡らされたエコシステムを突き崩すのは容易ではないだろう。ハードウェアやソフトウェアをリリースするだけでは埋めることができない溝を、各社がどのように埋めていくのか注意深く見守りたい。
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