ドコモ、NECら みなとみらい21地区で「スマート・ネットワークプロジェクト」の実証実験
NTTドコモ、NEC、積水ハウス、バンダイナムコゲームスなどが、標準化を進めている、ホームICTや電気自動車(EV)をサポートするサービス基盤向けの通信規格を用いた実証実験をみなとみらい21地区で行う。
NTTドコモ、NEC、積水ハウス、バンダイナムコゲームスと参加企業各社が10月20日、ホームICTおよび電気自動車(EV)をサポートするサービス基盤で用いる標準通信規格を用いた実証実験を横浜みなとみらい21地区で実施すると発表した。実験は11月から2011年3月まで行う。
スマート・ネットワークプロジェクトは、スマートグリッド社会やEV社会の到来を見据え、ネットワーク統合制御システムの普及促進を図るため、システムの基盤となる通信規格の策定と検証を行うプロジェクト。総務省の「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として行われ、「低炭素社会の実現に寄与する通信規格の策定と検証」を目的とする。
屋内の通信規格の標準化を目指す「住宅/EVネットワーク」グループと、街中でEVの活用を支える通信規格の標準化を目指す「EVサポートネットワーク」の2つのグループがあり、通信規格の検討はそれぞれのグループで行う。
住宅/EVネットワークグループは、フェムト一体型ホームICTを活用し、太陽光発電システムや電気自動車、家電を結びつけて最適化を図るほか、住宅の新築時、点検・改修時の情報などを一元管理する家歴システムによって、住宅の快適性維持と長寿命化に関する実験を行う。
EVサポートネットワークグループは、充電スタンドを管理するサーバでユーザー認証を行ったり、サーバ運用情報を参照したりするための通信規格や、EVを利用したカーシェアリングなどに必要な走行情報の収集・管理のための通信規格、充電スタンド設置などに役立てる、ビルのエネルギー情報を管理するための通信規格などの策定や評価を行う。
実験および検討の結果は、経済産業省と連携し、スマートコミュニティ・アライアンスでの日本全体の規格策定に向けた議論に役立てる。
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