写真で解説する「GALAXY S II LTE SC-03D」
美しいディスプレイと高いスペック、操作性の高さが好評のGALAXY Sシリーズ。「Xi」に対応した「GALAXY S II LTE SC-03D」は前モデルからさらにスペックを上げ、高速化と高性能化を果たした。
NTTドコモの「GALAXY S II LTE SC-03D」は、次世代高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応するSamsung電子製Androidスマートフォン。韓国で9月26日に発売された「GALAXY S II LTE」の国内向けモデルだ。
ドコモの夏モデルとして6月に発売された「GALAXY S II SC-02C」と同じモデル名を冠し、搭載OSはAndroid 2.3で変わらないが、ディスプレイが4.3インチから4.5インチに大きくなり、NFCに対応するなど、ハードウェア部分の変更は多い。内蔵ストレージ容量(ROM)は16Gバイト、メモリ(RAM)は1Gバイト。CPUは、米Qualcommのデュアルコアプロセッサ「APQ8060」(1.5GHz)で、前モデルの1.2GHzからさらに高速化した。発売は11月から12月の予定。
ディスプレイはSamsung電子独自の有機EL「Super AMOLED Plus」で、解像度はSC-02Cと同じ480×800ピクセルのワイドVGA。画面サイズが大きくなったことで本体サイズも少し大きくなり、重さは10グラム増した。30fpsのフルHD動画の録画も可能な810万画素のメインカメラに加え、フロントにも2メガのカメラを搭載。1850mAhの大容量バッテリーを採用しているが、オプション品としてジャケット型バッテリーパックが発売される予定で、それを利用すればさらに長時間の使用が可能だ。
SC-03Dでは非接触通信のNFC(Near Field Communication)に対応。対応機器にかざすだけでデータをやり取りできるが、日本ではサービスが広まっていないのが残念なところだ。おサイフケータイのようなマークは付いていないが、説明員によれば本体裏面をかざして通信するとのこと。
文字入力に関しては、QWERTYキーボード上で入力する文字を一筆書きの要領でなぞっていく「Swype」を採用。SC-02Dでも英語や韓国語などでは利用できたが、SC-03Dでも「発売まで絶対とはいえないが」(説明員)という前置きはあったものの、いよいよ日本語にも対応する予定だ。
UIは独自の「TouchWiz」のほか、ドコモの「docomo Palette UI」も搭載。「ホーム切替」アプリで切り替え、デフォルトのホーム画面に設定できる。TouchWizでは、サイズを変えられる内蔵ウィジェットや、ホーム画面とアプリ一覧画面のサムネイル表示などに対応。画面下部の数字をなぞると高速でページが移動する操作も継承している。また、本体をひっくり返すと着信音が消音したり、傾けて画像の拡大・縮小ができるモーション操作も、SC-02Cから引き続き搭載している。
そのほか、緊急地震速報(エリアメール)、HDMI接続ケーブルを利用してのミラーリング出力、DLNAなどに対応。もちろん、Xiのほか、FOMA網を使った下り14Mbps/上り最大5.7MbpsのHSDPA/HSUPA通信に対応し、テザリング機能も利用できる。Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルチャンネル仕様だ。一方で、SC-02Cでは対応していたワンセグの搭載は見送られている。
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