写真で解説する「ARROWS V F-04E」(2/2 ページ)
「ARROWS V F-04E」は、エンターテインメント機能を重視したハイエンドスマートフォンだ。富士通が得意なヒューマンセントリック機能もさらに充実させ、使いやすさにも配慮している。
“人に優しい機能”がブラッシュアップ
OSはAndroid 4.0.4を搭載している。端末の設定メニューは、画面遷移が少なくなるようにカスタマイズがなされているのは好印象だ。ホームスクリーンはドコモオリジナルの「docomo Palette UI」、富士通オリジナルの「NX!ホーム」(旧称「NX! Comfort UI」)、Android 4.0標準の3種類が用意されている。Palette UIとNX!ホームは、F-10Dからさらに改善されている。
富士通が得意とする「ヒューマンセントリック」技術もさらに磨きがかかっている。「らくらくスマートフォン F-12D」から搭載した「うっかりタッチサポート」や「おまかせタッチ」は特に便利だろう。うっかりタッチサポートは、両手操作の際に、握りしめた手の手のひらや指が画面にかかっても誤動作が起こらなくなる機能だ。おまかせタッチは利き手を登録することで、タッチ位置を補正して、より意図した通りに操作できるように補助する機能だ。いずれも使いたくない場合は無効にしておくこともできる。
「持ってる間ON」の逆にあたる「水平時すぐにスリープ」機能。どちらも出荷時状態ではオンなので、使いたくない場合はオフにしよう。発表会場では、水平時すぐスリープのおかげで撮影に苦労する記者も多く見られた。それほど精度が高いといえる
F-10Dをはじめとする富士通の今夏モデルでは、手に持っている状態を検出してスリープを抑制する「持ってる間ON」が搭載されたが、F-04Eを含めた今冬モデルではこれに加えて、端末を水平な場所に置くとスリープ設定にかかわらず5秒後にスリープする「水平時すぐにスリープ」が搭載された。どちらも、モーションセンサーを活用した機能だ。
画面の端からスワイプすると起動する「スライドインランチャー」には、「キャプメモ」という機能が追加された。指定された画面の端(出荷状態では画面の右下端)からスワイプすると、画面キャプチャが撮影され、さらにその上に手書きでメモを取れる、という機能だ。画面の一部を切り取って保存することも可能だ。その場で共有操作をすることもできる。画面端からスワイプ操作をして起動するアプリを使う時などは機能そのものを無効にできる。
なお、スライドインランチャーと同様の機能を持つアプリもあるが、これらのアプリが起動していると、通知画面の通知(新着メールや不在着信など)をタップしても反応しないことがある。だが、ARROWS Vのスライドインランチャーはシステムに組み込まれているので、スライドインランチャーの起動中も、通知画面の操作は可能だ。
本機は、おサイフケータイ(FeliCa)だけでなく、NFC(Near Field Communication)にも対応している。Android 4.0でサポートしている「Android Beam」や、NFCを利用する基本的なアプリやサービスにも対応している。ただし、UIMカード上のセキュアエレメンツを読み取る機能はないため、決済関連など、それを利用するNFCサービス・アプリは利用できない。
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