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第2回 ベンチマークスコアはどれくらい?――Xperia AとXperia Zを比較「Xperia A SO-04E」の“ここ”が知りたい

「“ここ”が知りたい」の第2回では、Xperia Aのベンチマークを2本のアプリを使い検証する。ここでもXperia Zを使用して、同じアプリで比較してみた。

ソニーモバイル製の「Xperia A SO-04E」。ボディカラーはホワイト、ブラック、ピンク、ミント

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 CPU性能を測れるベンチマークアプリのスコアはどれほどなのだろうか。「Xperia A SO-04E」と「Xperia Z SO-02E」で比較してみた。今回用意したアプリは「Quadrant Professional Edition」と「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」。それぞれ5回計測し、6項目の平均値を比較した。

使用したアプリは「Quadrant Professional Edition」と「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」の2本

 比較した6項目は以下の通り。

  1. CPU
  2. メモリ
  3. データの読み/書き(I/O)
  4. 2D描画
  5. 3D描画
  6. 総合

 ただしAnTuTu 安兎兎ベンチマークはCPUのチェックで、「CPUの整数性能」と「CPUの浮動小数点演算性能」の2種類のスコアが分かるので、どちらも掲載している。

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 その結果をまとめたのが以下の表だ。

「Quadrant Professional Edition」の結果
CPU メモリ I/O 2D 3D 総合
Xperia A 20719.2 9797.2 7340.8 996 2198.4 8210.4
Xperia Z 20874.2 9758.8 7297.6 500 2191.4 8124.4
「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」の結果
CPU(整数/浮動小数) メモリ I/O 2D 3D 総合
Xperia A 3498.8/3177.6 2944.6 545 1627.4 6231.6 18366.6
Xperia Z 3994.2/3677.8 3208.4 486 1562.4 4638 17910

 スコアが良い方の数値を赤く表示した。これを見るとXperia Aがわずかだがスコアが上となっている。ただしQuadrantとAnTuTuどちらとも、CPUではXperia Zが勝っている。

 XperiaZよりも特にAが上回っていると感じられるのは、Quadrantの2D描画とAnTuTuでの3D描画だ。これら2つのスコアはグラフィック性能の指標になる。Xperia ZがフルHDなのに対し、Xperia Aはディスプレイの解像度がHDと低解像度。そのおかげで負荷が軽くなり、ベンチマークテストが良い結果になったのだろう。

 ほかのスコアを見ると、メモリの結果がQuadrantは僅差でXperia Aが上回り、AnTuTuではXperia Zが上回った。メモリは処理速度の参考になるが、AnTuTuの場合、Xperia Aのメモリの5回のスコアが最高3450~最低2441と1000も差があり、幅が大きい印象だ(Xperia Zのスコアは3440~3109、QuadrantではXperia AとZがともに9600台~9800台だった)。

Xperia Aの「Quadrant Professional Edition」の最高スコア。総合で8264(写真=左)。Xperia Aの「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」の最高スコアは総合で2万1000。上の表と比べると分かるが、平均値とはかなり幅がある(写真=右)

 春モデルの5インチフルHDスマホを比較した記事と比較しても、Xperia Aは春モデルの高性能スマホと同等。機種によっては大差をつけてXperia Aが勝っていることが分かる。

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