CPU性能を測れるベンチマークアプリのスコアはどれほどなのだろうか。「Xperia A SO-04E」と「Xperia Z SO-02E」で比較してみた。今回用意したアプリは「Quadrant Professional Edition」と「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」。それぞれ5回計測し、6項目の平均値を比較した。
比較した6項目は以下の通り。
ただしAnTuTu 安兎兎ベンチマークはCPUのチェックで、「CPUの整数性能」と「CPUの浮動小数点演算性能」の2種類のスコアが分かるので、どちらも掲載している。
その結果をまとめたのが以下の表だ。
| CPU | メモリ | I/O | 2D | 3D | 総合 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Xperia A | 20719.2 | 9797.2 | 7340.8 | 996 | 2198.4 | 8210.4 |
| Xperia Z | 20874.2 | 9758.8 | 7297.6 | 500 | 2191.4 | 8124.4 |
| CPU(整数/浮動小数) | メモリ | I/O | 2D | 3D | 総合 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Xperia A | 3498.8/3177.6 | 2944.6 | 545 | 1627.4 | 6231.6 | 18366.6 |
| Xperia Z | 3994.2/3677.8 | 3208.4 | 486 | 1562.4 | 4638 | 17910 |
スコアが良い方の数値を赤く表示した。これを見るとXperia Aがわずかだがスコアが上となっている。ただしQuadrantとAnTuTuどちらとも、CPUではXperia Zが勝っている。
XperiaZよりも特にAが上回っていると感じられるのは、Quadrantの2D描画とAnTuTuでの3D描画だ。これら2つのスコアはグラフィック性能の指標になる。Xperia ZがフルHDなのに対し、Xperia Aはディスプレイの解像度がHDと低解像度。そのおかげで負荷が軽くなり、ベンチマークテストが良い結果になったのだろう。
ほかのスコアを見ると、メモリの結果がQuadrantは僅差でXperia Aが上回り、AnTuTuではXperia Zが上回った。メモリは処理速度の参考になるが、AnTuTuの場合、Xperia Aのメモリの5回のスコアが最高3450〜最低2441と1000も差があり、幅が大きい印象だ(Xperia Zのスコアは3440〜3109、QuadrantではXperia AとZがともに9600台〜9800台だった)。

Xperia Aの「Quadrant Professional Edition」の最高スコア。総合で8264(写真=左)。Xperia Aの「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」の最高スコアは総合で2万1000。上の表と比べると分かるが、平均値とはかなり幅がある(写真=右)春モデルの5インチフルHDスマホを比較した記事と比較しても、Xperia Aは春モデルの高性能スマホと同等。機種によっては大差をつけてXperia Aが勝っていることが分かる。
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