2013 International CESでの発表以来、日本発売がアナウンスされていたこともあり、大きな話題を集めていた「Xperia Z」が、ドコモから「Xperia Z SO-02E」として発売されることが正式発表された。2月9日に発売予定。
5インチフルHDディスプレイやクアッドコアCPU、Android 4.1、2330mAhバッテリー、Exmor RS for mobile搭載の1310万画素カメラを備えるなど、ソニーモバイルが“スーパーフォン”と呼ぶほどの豪華なスペックを持つ。フルフラットな7.9ミリのボディ背面にガラスパネルを採用するなど、デザインも意欲的だ。まずは外観の特徴を見ていこう。
Xperia Zはすでに海外でも発表されているが、ボディカラー、デザイン、ハードウェア全般は基本的にグローバル版と共通している。外見の違いは、SO-02Eにはディスプレイの上にある「NTTdocomo Xi」のロゴ、裏面の赤外線ポート、FeliCaマーク、裏面下にある「SO-02E」マークくらい。これまでのXperiaはグローバルと共通ながら日本独自のカラーを用意するモデルもあったが、本機のカラーは(現在のところ)世界共通だ。
Xperia Zの外周をぐるっと囲うようにフレームがあしらわれており、このフレームにディスプレイ面、背面、上端部、下端部、左側面、右側面の6面が貼り付けられている。フレームの色は、BlackとWhiteは本体と同系色だが、Purpleはブラウン系のものが使われており、紫色と絶妙に調和している。なお、バッテリーは内蔵型となっており、背面のカバーは開けられない。
裏面のガラスには光沢感があり、樹脂とは異なるガラスならではの質感を得られる。Xperia Zでは、この背面ガラスの中に油膜を入れ、光の当たり方によって色味が微妙に変わるよう処理している。キラキラ光るガラスからは特別な美しさを感じられるが、光沢があるがゆえに指紋が目立つ。気になる人は、こまめに指紋を拭きながら使うことになりそうだ。ともあれ、ガラスパネルやアイコニックな電源キーにより、Xperia Zのデザインは、触っても見ても楽しめるものだと感じた。加えて、ディスプレイ面と背面ともに強化ガラスを使うことで従来機と同等の耐衝撃性能も確保しているので、背面がガラスだからといって壊れやすい、ということはない。
極力凹凸をなくしているボディの中に、アクセントとなるべく設けたのが、アルミの中にスピン加工を施した電源キーだ。その隣にあるボリュームキーにもアルミを使っており、ガラスパネルと相まって高級感を際立たせている。
本体サイズは約71(幅)×139(高さ)×7.9(厚さ)ミリ。幅71ミリは、今回発表された5インチフルHDスマホの中では最も太く(ほかの機種は幅68〜70ミリ)、個人的にはあと1〜2ミリほど細くしてほしかった(そうすると厚さ7.9ミリが実現できなかったのだろうが)。幅71ミリは、同じく5インチフルHDディスプレイを搭載する「HTC J butterfly」と同じだ。筆者はHTC J butterflyを常用しているが、やはり70ミリを超えると片手で使い続けるのは辛い。このサイズ感をどう判断するかが、Xperia Zの評価ポイントの1つになりそうだ。ちなみに、SO-02Eのサイズと重さはグローバル版のXperia Zとまったく同じ。サイズはまだしも、ワンセグチューナーや赤外線ポートなど部品が増えながらも、同じ重さを実現しているのは不思議だ。
Xperia Zを正面から見るとスクエアな形状が目立つ。ボディ全体が角張っているかのような印象があるかもしれないが、4隅に絶妙なカーブがかけられているので、握るとしっかりフィットする。握り心地は問題ないはずだ。このように、縦横どの方向からでも持ちやすいボディを目指し、ソニーモバイルはXperia Zのデザインを「オムニバランスデザイン」と名付けている。
Black、Purple、Whiteの本体色に合わせた卓上ホルダを同梱するのも特筆すべき点だ。CESでの発表時にソニーモバイルは「基本的に別売」と案内していたが、ドコモ側が「基本的に卓上ホルダは同梱する」というスタンスのため、SO-02Eでは同梱となった。
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