世界を変える5G

通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位(1/2 ページ)

» 2024年04月25日 15時23分 公開
[房野麻子,ITmedia]
Opensignal Opensignalの主席アナリスト、ロバート・ヴィルジコウスキー氏がレポートの説明を行った

 モバイル通信品質の調査・分析を行う独立系の調査会社Opensignalは、4月24日に国内における最新のモバイルネットワーク体感レポートを発表した。同日、報道関係者向けの説明会がオンラインで開催され、Opensignalの主席アナリスト、ロバート・ヴィルジコウスキー氏がレポートの内容を紹介した。

 分析の指標には、アップロードやダウンロードのスピードだけでなく、ゲームやビデオ、音声アプリなどのユーザーエクスペリエンス(体感)、エリアカバレッジや、ユーザーのネットワーク接続時間の割合を示す「利用率」「一貫した品質」(ユーザーが一般的なタスクを完了できる頻度)なども調査している。

Opensignal Opensignalが調査・分析する指標

5Gビデオ体感でソフトバンクが1位、音声アプリの全体的な体感で楽天モバイルが1位

 最新の調査では、5Gビデオ体感でソフトバンクが2024年も国内1位を維持した。ただ、日本の5Gビデオ体感は世界でもレベルが高く、4キャリア全てが「非常に良い」カテゴリーにランクされている。また、5Gに限定しない全体的なビデオ体感では4キャリアの成績が非常に拮抗(きっこう)している。

Opensignal 5Gビデオ体感でソフトバンクがを2024年も国内1位を維持

 ビデオ体感は、Netflixなどの配信による映像視聴の体感を示すものだが、スポーツイベントなどのライブ映像の体感に関する調査も発表している。5Gライブビデオの体感ではソフトバンクが初めてトップになった。また、全体的なライブビデオ体感は、楽天モバイルとauの2社がほぼ同点でトップ。日本のキャリアの評価は全て58ポイント以上の「素晴らしい」カテゴリーにランクされている。

Opensignal 5Gライブビデオ体感でもソフトバンクが首位だが、全体的なライブビデオ体感ではauと楽天モバイルが同率首位だった

 5Gゲーム体感ではソフトバンクが1位だが、全般的なゲーム体感では、前回首位のソフトバンクを破り、楽天モバイルが1位となっている。

Opensignal ゲーム体感の評価。5Gではソフトバンク、全般では楽天モバイルが1位の評価だ

 音声アプリの体感は、LINEやWhatsAppのようなアプリの音声通話の体感を調査したもの。5G音声アプリ体感では、ソフトバンクとauがほぼ同点で2社が1位。全体的な音声アプリの体感では、前回勝者のNTTドコモを抜いて楽天モバイルが1位になった。

Opensignal 5Gにおける音声アプリの体感はソフトバンク、au。全体的な音声アプリ体感では楽天モバイルが首位だ

5Gのダウンロードとアップロードの速度で楽天モバイルが1位に

 ダウンロードスピードでは、楽天モバイルが5Gのダウンロードスピードで200Mbpsを超えるスピードをたたき出して1位に。一方、auは3G、4G、5Gを含む全体的なダウンロード体感で1位になっている。

Opensignal ダウンロードスピードの成績。5Gでは楽天モバイル、全体ではauが1位だ

 楽天モバイルは5Gアップロードスピード、全体的なダウンロードスピードでも、かなりの差をつけて1位になった。

Opensignal アップロードスピード体感では5G、全般的なもの両方で楽天モバイルが1位

 「Availability」(利用率)ということで、ユーザーがネットワークに接続している時間の割合も調査している。5G利用率はauとソフトバンクが1位。一方、3G、4G、5Gを合わせた全般的なネットワーク利用率では、ドコモが1位を獲得した。

Opensignal 5G利用率はauとソフトバンクが1位。5Gに限定しないとドコモが1位だ

 「Consistency」(一貫した品質)は「ユーザーが一般的なタスクを完了できる頻度」とされているが、「つながらない」ことが少ないことと考えてもいいだろう。ソフトバンクが2年連続で1位を獲得している。

 また、ドコモは2回連続で5Gカバレッジ体感賞を受賞。日本の4キャリアはこのポイントが上昇しているという。

Opensignal 「一貫した品質」では2年連続でソフトバンク。5Gカバレッジはドコモが1位だが、他キャリアもポイントが上がってきている。

 各成績をまとめると、楽天モバイルが5つの章を単独で受賞し、2つの賞を他社とともに受賞。ソフトバンクは4つの賞を単独で受賞し、3つの賞を他社と一緒に受賞している。auは、ダウンロードスピード体感を単独で受賞。ドコモはカバレッジに関する2つの賞を受賞している。

 楽天モバイルは最も受賞数を増やしたキャリアで、受賞数7つとソフトバンクと同数になった。

Opensignal 各キャリアの成績。楽天モバイルの受賞数増加が目立つ一方、ドコモの受賞数の少なさが目立つ。やはり通信品質の低下が影響しているのだろうか
Opensignal レポートのポイント

 なお、Opensignalは地域別にも同様の賞を提供しているという。例えば、auユーザーは近畿地域で最速のダウンロード体感を享受しており、ソフトバンクの5Gのユーザーは同地区で5Gの利用率が一番高いという。また、四国地域の楽天モバイルのユーザーは、日本で最も一貫した品質を享受している。ヴィルジコウスキー氏によると、楽天モバイルはソフトバンクに先んじて地域別受賞数で首位になったという。

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