ソニーブースで「Xperia Z」をじっくり触ってきた――写真と動画でチェック2013 International CES(1/3 ページ)

» 2013年01月10日 22時00分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo ソニーブース

 CESのソニーブースでは、発表されたばかりの新型スマートフォン「Xperia Z」と「Xperia ZL」の実機が展示されており、実際に操作できるようになっている。Xperia Zは5インチのフルHDディスプレイ、背面にガラスパネルを採用したフラットでスリムなボディ、積層型のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」による新機能など、フラッグシップモデルだけあって見どころが多い。日本での発売を予定していることもあり、本機に期待している方も多いのではないだろうか。ソニーブースでXperia Zをじっくり触ってきたので、外観やソフトウェアを写真でリポートしよう。

photophoto 「Xperia Z」。ボディカラーはホワイト、ブラック、パープルの3色

 まずは基本スペックをおさらいしておこう。Xperia Zのサイズは71(幅)×139(高さ)×7.9(厚さ)ミリ、重さは146グラム。OSはAndroid 4.1。プロセッサーは1.5GHzクアッドコアCPU搭載の「APQ8064」で、LTEチップとして「MDM9215M」が採用されている。バッテリー容量は2330mAh、メモリはROMが16Gバイト、RAMが2Gバイト。IPX5/7の防水性能とIP5Xの防塵性能をサポート。NFCにも対応するほか、日本向け製品では「Xperia AX SO-01E」と同じくNFC/FeliCaに両対応する。Xperia AX/VLでは、スペック面で他社が同時期に投入したハイエンド機に後れを取っていた部分もあったが、Xperia Zではキャッチアップし、ソニーが“スーパースマートフォン”と呼ぶにふさわしい内容になっている。

全方位デザインとガラスパネルで新機軸を開拓

 Xperia Zでは「Omni Balance Design(オムニバランスデザイン)」と呼ばれるデザインコンセプトを新たに取り入れている。Omniとは「全方位」を意味し、縦と横どの方向から持ってもバランスよく使えるよう工夫した。

 Xperia Zのデザインを語るうえで外せないのが、背面のガラスパネルだ。厚さ7.9ミリのスリムなボディには無駄な凹凸がなく、まさに1枚のガラス板を持っているかのように感じる。端末を見る角度や光の当たる角度によって異なる色味に見え(例えばパープルはブラックにもブルーにも見える)、いくつもの表情を楽しめる。多層コーティングによって奥行き感もあり、定番色であるブラックやホワイトも、樹脂とは異なる高級感と深みが感じられる。

 今回チャレンジングなカラーとして提案するパープルは、ともすれば敬遠されがちな色だが、このガラスパネルと組み合わせることで、これまでのXperiaとはひと味違った、洗練された色に仕上がっている。筆者はケータイやスマホで紫色を選ぶことはないが、このパープルには「持ってみたい」と思わせる不思議な魅力がある。文字や写真だけではなかなか伝えきれないので、日本で発売されたら、ぜひ店頭で実物を見て触れてほしい。

 これら3色はグローバル共通の色で、「Xperia arc SO-01C」のSakura Pinkのように、日本独自の色などは用意されない。ただしパープルについては国によっては投入せず、ブラックとホワイトのみを発売することもあるそうだ。

photophoto Xperiaシリーズでは珍しいパープルのカラーを採用した
photophotophoto 左からパープル、ブラック、ホワイト
photophoto こちらはいずれもパープルの背面。見る角度や光の当たり具合によって色の見栄えが変わる

 フラットになりすぎて、どちら側を持っているのか分からなくなる……といったことにならないよう、デザインのアクセントとして設けたのが、右側面の電源キーだ。Xperiaでは従来からも電源とボリュームキーにアルミ素材を用いるなどディテールにこだわってきたが、Xperia Zの電源キーには、PCの電源キーのような円形にし、さらにキーにはスピン加工を施している。一般的にスマホの電源大きいので手に当たるのが少し気になるが、左手と右手どちらの手で持ったときでも片手で押せるのは便利だろう。最近は上端に電源キーを備える機種が増えているので、なおさらだ。防水端末とはいえ、イヤフォンジャックにカバーが付けられているのはやや不満だが、これはなるべく凹凸を見せないための措置でもあるようだ。

 持ち心地はどうか。5インチディスプレイを搭載していることもあり、幅が71ミリと太く、幅65ミリのXperia AX/VLよりも6ミリ増している。端末を持つだけなら問題ないが、親指をいろいろな場所に動かして操作するのはやや疲れると感じた。ボディは正面からはスクエアな形状に見えるが、4隅の角をきっちりと落として絶妙な丸みを帯びているので、手のひらにフィットする。背面もガラスということで、耐衝撃性が気になるが、ディスプレイ面に加えて背面にも、キズや汚れが付きにくい強化ガラスを採用し、「従来のXperiaと同等の耐衝撃性を保っている」(ブース説明員)という。

photophoto 4隅はフレームの進行方向どおりに丸くしただけでなく、それぞれの角に球体があるかのように、全方向から丸くしている。これも「Omni Balance Design」と呼ばれるゆえんだ
photophoto 上端部にイヤフォンジャックがある。防水・防塵対応とはいえ、カバー付きは少々残念(写真=左)。下端部。リアカバーが取り外せない関係で、個体識別番号、バーコード、製造場所などが明記されている(写真=右)
photophoto 左側面に卓上ホルダ用の充電端子やmicroSDスロット(写真=左)、右側面にアルミ素材を用いたボリュームキーと電源キーがある(写真=右)
photophoto 1枚の板のようなフラットなボディを形成している(写真=左)。同じくフルHDディスプレイを搭載する「HTC J butterfly」と並べてみた(写真=右)
photophoto 最近のXperiaシリーズと同じく、物理/センサー型のキーは搭載せず、画面下部に戻る/ホーム/マルチタスクの仮想キーを搭載(写真=左)。カメラとフォトライト(写真=右)
photophoto 電源キーが側面にあるので、片手でも押しやすい(写真=左)。本体右下の角に、ストラップホールがある(写真=右)
photophoto 本体色に合わせ、充電台もパープル、ホワイト、ブラックの3色を用意する。ただし同梱はされず、オプション扱いとなる

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年