LTE、防水・防塵、FeliCa、NFC、ワンセグ、赤外線通信などの多彩な機能を最薄部8.7ミリのアークボディに詰め込んだドコモの新型Xperiaシリーズ「Xperia AX SO-01E」。ソフトウェア編では夏モデルの「Xperia GX SO-04D」「Xperia SX SO-05D」から進化した点を中心にリポートする。
ホーム画面の基本的なインタフェースはXperia GX/SXを踏襲しているが、GX/SXでは1行(マナーモード、Bluetooth、Wi-Fi、モバイルデータ通信、設定)のみだった通知バーの設定アイコンが、Xperia AXでは2行(Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータ通信、画面の明るさ、マナーモード、テザリング、GPS、機内モード、画面回転、設定)に増えており、使い勝手が向上している。特にうれしいと思われるのがテザリングの追加。これまでのXperiaでは、テザリングのオンとオフを切り替えられるウィジェットもプリセットしていなかったので、ここからワンタッチで切り替えられるのは便利だ。なお、ここの設定パネル自体を変更することはできない。NFCの設定は通知パネルにはないが、NFCをオン/オフにできるウィジェットは用意されている。


Xperiaシリーズおなじみのホーム画面。このほかにdocomo Palette UIもプリセットされている(写真=左)。ソニモバ独自のWALKMAN、ムービー、アルバムアプリをプリセット。アプリアイコンのデザインはXperia GX/SXから変更され、丸型のものに統一されている。WALKMANアプリはGX/SXでは青色の丸型だったが、AXでは紫色に変更された(写真=中)。通知バーには5×2行の10項目が表示される(写真=右)右下のタスクキーを押すと、最近使ったアプリ一覧が現れるのは従来どおりだが、Xperia AXではこの画面下部に「スモールアプリ」が表示され、電卓、タイマー、メモ、ボイスレコーダーを利用できる。アプリの表示領域が小さく、起動中の画面やアプリの上に表示される。これら4つ以外のスモールアプリは用意されないが、ソニーモバイルによると、Timescapeのようにプラグインで追加することを検討しているという。実際、スモールアプリ一覧の右端には、Google Playから新たなアプリを追加するショートカットが用意されていた。なお、au向け「Xperia VL SOL21」はAXより早い11月2日に発売されるためか、このスモールアプリは用意されない。
スクリーンショットは電源キー+音量ダウンキーの同時押しで行えるが、Xperia AXではAndroid 2.3のXperiaシリーズで利用できた、電源キー長押し後のメニューからのスクリーンショットも可能になっている。


電源キー長押し後のメニューからもスクリーンショットが撮れる(写真=左)。展示機の内蔵メモリ。主にアプリを保存する「本体メモリー」と、画像、動画、音楽などを保存する「内部ストレージ」に分かれている。本体メモリーの空き容量は3.54Gバイト、内部ストレージの空き容量は8.06Gバイトだった(写真=中、右)省電力設定をまとめて行えるアプリは、これまではドコモ共通の「ecoモード」を利用できるのみだったが、Xperia AXではソニモバ独自の「省電力モード」を新たにプリセット。一括操作で画面の明るさを暗くしたり、操作時バイブ、Wi-Fi、GPS、Bluetooth、自動同期、モバイルデータ通信をオフにしたりできる。指定したバッテリー残量になると省電力モードが起動する「低バッテリーモード」、指定した時間帯になると省力モードが起動する「タイマーモード」も用意される。また細かいところでは、バッテリー残量がピクトエリアに%で表示されるようになった。
登録したアクセスポイントの近くに来ると、自動でWi-Fiがオンになって接続する「エリア連動Wi-Fi」をXperia GX/SXから継承している。Wi-Fiを使わないときはオフになるので消費電力を抑えられるほか、Wi-Fiのオンとオフを手動で切り替える必要がないので便利だ。



一括で省エネ設定ができる「省電力モード」。バッテリー残量や時間帯に応じた設定も可能だ(写真=左端、左中、右中)。設定したアクセスポイントに自動で接続する「エリア連動Wi-Fi」。位置情報はモバイルネットワークから取得する(写真=右端)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.