写真で解説する「Xperia AX SO-01E」(ソフトウェア編)(2/2 ページ)

» 2012年10月18日 18時44分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

プレミアムおまかせオート対応で進化したカメラ

 カメラはXperia GX/SXと同様の1300万画素裏面照射型CMOSセンサーだが、サイバーショットでもおなじみの「プレミアムおまかせオート」が追加された。これは従来のシーン自動認識機能を拡張したもの。プレミアムおまかせオートではHDR撮影機能が追加され、明暗差があるシーンで明るい写真と暗い写真の2枚を合成して、白飛びや黒つぶれを抑えた1枚を残せる。夜景など明かりの少ないシーンでは、4枚の画像を重ね合わせてノイズを除去した1枚を作成できる。HDR撮影機能を備えた機種は多いが、手動で設定するのは少し面倒。プレミアムおまかせオートなら、手動での設定不要で、撮影環境に応じて自動でHDRがオンになるので便利だ。プレミアムおまかせオートは初期状態ではオンになっている。

 静止画の撮影間隔はXperia GX/SXの0.5秒から0.3秒に短縮され、より高速で撮影し続けられる。最近は高速連写をウリにする機種も増えているが「連写をすると、すべての写真に手ブレ補正が効かないこともある」(ソニーモバイル)ため、1枚ずつ手動で撮った方が鮮明な写真を残しやすい。

 新たに用意された「ピクチャーエフェクト」では、ノスタルジック、ミニチュア、カラフル、フィルター、魚眼レンズ、スケッチ、パートカラー、ハリスシャッター、万華鏡のエフェクトをかけて撮影できる。特徴的なのは、これら9種類のエフェクトを1画面でプレビューできること。撮影効果を1種類ごとに確認せずに済むので時間を短縮できる。なお、ピクチャーエフェクト使用時の撮影サイズは2Mとなる。

 残念ながらシャッターキーは搭載されていないが、ロック解除画面のカメラアイコンをスライドさせて起動のみ、または起動&撮影ができる「クイック起動」は継承している。Xperia AXではさらに、動画の起動または起動&撮影もクイック起動から行えるようになった。ボディの小型化に伴い、インカメラはXperia GXの130万画素CMOSから31万画素CMOSにダウンしている(SXのインカメラは同じく31万画素CMOS)。

photophotophoto 静止画撮影画面。「プレミアムおまかせオート」の設定アイコンが左上に表示される。このアイコンのみ金色なので目立つ(写真=左、中)。撮影設定(写真=右)
photophoto 撮影サイズは5種類から選べる(写真=左)。ロック解除画面からワンタッチでカメラ起動&撮影ができる「クイック起動」(写真=右)
photophotophoto 9種類の「ピクチャーエフェクト」がサムネイルで表示される(写真=左)。アーティスティックな写真を撮れる(写真=中、右)

NFCやお出かけ転送にも対応

 外部機器との連携機能も充実させた。新たにNFCをサポートし、Xperia AXで再生している音楽を、対応ヘッドフォンやスピーカーにワンタッチでBluetooth接続して再生したり、NFC端末同士をかざしてデータを交換したりできる。ドコモが2013年から開始予定の、NFCによる決済サービスも利用可能だ。海外ではNFCを使った周辺アイテム「SmartTags」も発売している。これは、あらかじめ端末にタグを登録し、特定の機能やアプリを呼び出せるショートカットを登録すると、NFC端末にタグをタッチするだけで、その機能が起動するというもの。便利なアイテムだが、日本での展開は現在は予定していないとのこと。

 著作権保護付きのコンテンツを転送できる「DTCP-IP」もサポートし、ソニーのネットワークレコーダー「nasne」や、今後発売予定のソニーのBlu-ray Discレコーダーに録画した番組を、Xperia AXに転送して持ち出せる「ワイヤレスお出かけ転送」も利用できるようになった。Micro HDMI端子は搭載していないが、MHLに対応しているので、MHL変換アダプターとHDMIケーブルを使ってXperia AXと対応テレビを接続し、AXの表示内容を出力できる。また、ケーブルを介さずWi-Fi対応テレビにXperia AXの表示内容を出力できる「Screen mirroring」にも新たに対応する。

photophoto ソニーのNFC対応スピーカーにタッチすると自動でBluetooth接続され、Xperia AXの音楽をスピーカーで再生できる
photophotophotophoto NFCの機能そのもの、リーダライタ、Android Beamをオン/オフにできる(写真=左端、左中)。音設定では、内蔵スピーカーに適した音を再生する「Clear Phase」が追加された(写真=右中)。「モバイルブラビアエンジン2」では、映像の明るさをリアルタイムで解析し、適切なコントラストに調整してくれる(写真=右端)
photophotophotophoto ソニモバ独自のミュージックプレーヤー「WALKMAN」アプリ。関連コンテンツの検索やイコライザーの設定が可能
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年