国内のXperiaシリーズでは初めてLTEに対応したNTTドコモの「Xperia GX SO-04D」。外観編では復活のアーク形状や「Xperia NX SO-02D」との違いを中心に解説したが、ソフトウェア編では改善されたUI(ユーザーインタフェース)やソニーの技術を生かした新しいアプリを紹介しよう。
OSがAndroid 4.0にバージョンアップしたことでいくつか操作法が変更されている。まず、従来のXperiaシリーズに搭載されていた戻る/ホーム/MENUキーがなくなり、ディスプレイの下に設置された戻る/ホーム/マルチタスクアイコンから操作をする。サブメニューの呼び出しは、画面右上に置かれた(3つの点の)アイコンなどから行う。マルチタスクアイコンからは、最近使ったアプリが縦1行でサムネイル表示される。スクリーンショットも従来は電源キーを押してから撮る仕様だったが、電源キーと音量ダウンキーを同時に押すという、Android 4.0標準の操作法に統一されている。
これはAndroid 4.0だからではないだろうが、通知バーに設定パネルが追加された。従来のXperiaには文字どおり不在着信や新着メールなどが通知されるのみだったので、うれしい改善点だ。ただし通知バーに表示されるのはマナーモード、Bluetooth、Wi-Fi、データ通信、設定のみで、テザリング、GPS、画面回転などは含まれない。説明員によると、テザリングについてはワンタッチでオン/オフにできるウィジェットもないようで、せっかくXi対応で手軽にテザリングを利用できるようになったので、ショートカットを用意してほしいところだ。
ホーム画面の操作法に少し変更されている。ホーム画面+アプリトレイの構成は従来どおりだが、ホーム画面の余白を長押ししたときに現れるメニューが変更され、画面上部の左右にアイコンが出る。左上のアイコンをタップすると壁紙やテーマ変更のメニューが現れ、右上のアイコンをタップするとアプリやウィジェットなどのショートカットの設定画面に移行する。これまではショートカットと壁紙などが混在して(長押し後の)メニューに表示されたが、新UIではより分かりやすくなった印象だ。従来どおりアプリトレイからアイコンを長押ししてホーム画面に設置することも可能だ。アプリトレイで、アプリをよく使う順やアルファベット順などに並び替わる、またホーム画面上で2本指をつまむピンチインすると、ウィジェットがふわふわ浮きながらサムネイル表示されるインタフェースも継承した。OSが変わっても基本的な操作性は変更されていないので、既存のXperiaユーザーでも違和感なく使えるはずだ。
以下にホーム画面とブラウザを操作した動画を掲載したので、操作感をつかむ参考にしてほしい。試作機ながら動作は非常にスムーズで、製品版に近い印象を受けた。
本体メモリはROMが16Gバイト、RAMが1Gバイト。ROMはXperia NXの32Gバイトから半減しているが、Xperia GXはXperia NXにはないmicroSDスロットを搭載しており、最大32GバイトのmicroSDHCを利用できる。5月16日の発表会で展示されていた試作機を確認したところ、アプリを保存する「本体メモリー」の合計容量が1.97Gバイト、アプリ、画像、オーディオなどを保存する「内部ストレージ」の合計容量が10.88Gバイトだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.