「KDDIさんのCAで“150Mbps”を享受できる人は少ないのでは?」――ドコモ加藤社長:一言ニュース
ドコモの加藤社長がKDDIが発表したキャリアアグリゲーション(CA)に触れ、ドコモはCA無しですでに150Mbpsを実現していると優位性を語った。
NTTドコモが2014年3月期決算を発表し、2014年度中に下り最大225Mbpsの「LTE-Advanced」を開始することを明らかにした。
LTE-Advancedに欠かせないのが、離れた周波数帯域で同時通信するキャリアアグリゲーション(CA)技術。ドコモは現在、1.7GHz帯で下り最大150MbpsのLTE(UE Category 4)を一部のエリアで提供しているが、これに既存の帯域をCAで組み合わせて下り225Mbpsを実現するようだ。
(4月28日追記)ドコモ広報部に確認したところ、CAの組み合わせは1.7GHz帯と800MHz帯、2GHz帯と1.5GHz帯の2つになるという。
CAについてはKDDIもこの夏に導入すると発表したが、その最大通信速度は150Mbpsで、ドコモがCA無しで提供している速度と同じ。ドコモの加藤社長は「KDDIさんのCAは今ある周波数と周波数の組み合わせで、トップスピードが150Mbpsになる。またある程度のユーザーが使っている帯域であり、150Mbps、あるいはそれに近いスピードが享受できる人は少ないのでは」と指摘した。
LTEは幅5MHzの周波数帯域で最大37.5Mbpsの通信を行う規格であり、各社が確保できる帯域幅で通信速度が左右される。ドコモは1.7GHz帯に20MHz幅×2本の“LTE専用”帯域を持っており、CA無しでも150Mbpsの通信が可能だ。
「我々の150Mbpsは、20MHz幅のまったく新しい道を作って提供している。対応の端末が必要なのは2社とも同じだが、ドコモは2013年冬モデルから対応してきた。そういう意味では、速いスピードを体感できるユーザーは(ドコモのほうが)多いだろう。私どものCAなら225Mbpsともう少し上を狙っている」と優位性を強調した。
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