iPhone一筋の新入社員Kがお届けする、au夏の新作スマホレビュー:故あって機種変検討中
auが発表した2014年夏モデルのスマートフォン6機種。今までスマホはiPhoneしか使ったことのない新入社員Kが、発表会場で新モデルに触れてみました。
5月8日、KDDIのau2014年夏向け新モデルが発表され、Androidスマートフォン6機種が登場しました。今回は2007年の発売以来、iPhoneしか使ったことのない自分が、6つの新モデルに実際に触れてみた感想をご紹介いたします。
isai FL LGL24(LGエレクトロニクス)
今回発表された端末の中で最大となる約5.5型ディスプレイを搭載する「isai FL LGL24」。発表会ではKDDIの田中孝司社長が、「弊社では5.5インチ“より”大きい端末をタブレットと認識しています」と話していました。つまり、auの発表するスマホラインアップの中では最大サイズの製品といっていいでしょう。
このisai FLの面白いところは、さまざまなアクションと連動する機能が搭載されているところ。例えば、スリープ状態のときユーザーが設定したパターンで画面を叩くとスクリーンオンとロック解除が同時に行われる「ノックコード」。これは実際に使ってみるととても便利でした。慣れてしまうと今のロック解除に戻れなくなるくらい快適です。ノックのパターンは約8万通り以上の設定が可能なので、セキュリティ面でも安心とのこと。これはiPhoneにも欲しいな……。また「isaiモーション」と呼ばれる、端末を振ると周辺情報を表示させたり、デザインを変えたりすることができる機能も便利でした。
Xperia ZL2 SOL25(ソニーモバイルコミュニケーションズ)
新端末の中で最も画面がきれいだなと感じたのが「Xperia ZL2 SOL25」です。5型ディスプレイを搭載しており、大画面かつ液晶の表示がきれいだと心動かされるものがありますね(自分のiPhoneを眺めながら)。
本端末には4Kサイズ(3840×2160ピクセル)の動画撮影に対応したカメラが搭載されており、その精緻なディスプレイの魅力を存分に体感できます。Vineアプリがインストールされているほか、スローモーション撮影ができるのも個人的にうれしいところ。
また、ステレオスピーカーやノイズキャンセリング機能も搭載されており、オーディオ回りも充実しているというのがとてもいいなと思いました。
URBANO L03(京セラ)
使いやすさの面で1番と思ったのが「URBANO L03」。ほかの端末にはない特徴として、ホーム/戻る/メニューという3つの物理キーが付いています。iPhoneに慣れ切っている自分は、大変恥ずかしいのですがほかの端末を使ったとき、いったいどうやって動かすのだ!? とあたふたするシーンが幾度かありました。
しかしながら、URBANO L03は、この物理キーやシンプルなホーム画面に切り替えることができる機能などに助けられ、最初から快適に使えました。なんとなくこの凹凸のある物理キーを押していると、スマホに乗り換える前に触っていた“ガラケー”の懐かしさがよみがえってきますね。
背面が大きくカーブした形状になっていて、握ったときの感触もよかったです。また、ディスプレイに旭硝子の新素材強化ガラス「Dragontrail X」が採用されており、使いやすさだけでなくタフさを持っている点も気に入りました。物理キー、そして置くだけ充電への対応など、一味違うのねと言いたくなる端末です。
AQUOS SERIE SHL25(シャープ)
なんといっても画面の大きさに驚いたのが「AQUOS SERIE SHL25」。ディスプレイサイズは5.2型で、さきほど紹介した5.5型のisai FL LGL24の方が大きいのですが、こちらは端末に占める画面の占有率が80%となっており、数字以上に大きい画面だなという印象です。
すごく気に入ったのが、「グリップマジック」という機能。例えば、不在着信が入っていた場合に端末を握ると、バイブレーションでそのことを通知してくれます。これは便利ですね。アップルの「Magic Mouse」を初めて触った時のような印象でした。ディスプレイ以外にタッチパネルを付けるというアイデアは新鮮です。
また、カメラでかざした文字を指でなぞると、たちまちそのワードを検索してくれるという「検索ファインダー」にも感動。SFチックな新機能がとても気に入った端末でした。
GALAXY S5 SCL23(サムスン電子)
「GALAXY S5 SCL23」で一番おどろいたのはなんといってもカメラのオートフォーカススピードの速さです。フォーカス速度は0.3秒と展示されており、どれくらいのものなのかと思って使ってみるとあらびっくり、なんという“動体視力”! iPhone 5を使っている身からするとちょっと衝撃でした。
個人的にとてもいいなと思ったのが、今回のモデルから防水・防塵(じん)仕様になっているという点です。スマホにケースをつけるのがなんとなくおっくうだなと感じてしまう性分なので、最初からそういった設計になっているというのはとてもうれしいです。さらに、バッテリーの持ちを延長させる「ウルトラ省電力モード」が搭載されているのもグッド。防水・防塵に加え、ウルトラ省電力モードもある新GALAXY。過酷な環境へ旅立つ準備は万端のようです。
TORQUE G01(京セラ)
大トリを飾るのは個人的に“スーパータフネススマホ”と名付けたい「TORQUE G01」です。なぜなら米国防総省が制定した物資調達規格、通称MILスペックに合格した強靭な端末なのです! 超低温や直射日光などなど、あらゆる過酷な環境の中でも使用可能で、さらにはぬれた手で触ってもディスプレイを操作できる点や、単なる防水でなく塩水耐性もあるというのが海釣り好きには見逃せません。
一見、いかつく重そうに見えるのですが、持ってみたときの感触は意外と軽く、握ったときのフィット感も頼もしさが伝わってくるようで非常によかったです。「マー君の投げた剛速球にも耐えられる!」みたいなCMがあったらいいなとふと今思いました(耐えられるのかは不明)。
どうして自分がここまで耐久性の高いスマホに感動しているのかというと……。
今使っているiPhone 5君がこのような状態だからなのでした。
というわけで、新iPhoneの発売まで持ちこたえられそうになかったら、TORQUEに乗り換えてしまおうかな、と思った新入社員の陰山がお届けいたしました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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