auの「VoLTE」がスタート――ならばと「isai VL」でハナシ比べてみました:もしもしエーユーのボルテです(2/2 ページ)
ドコモに続きauも開始した「VoLTE」。従来のau端末と比べてどれくらい通話音質が良くなっているのか? 対応スマホの1つ「isai VL」を使い、7つのパターンでハナシ比べてみた。
VoLTEの真価が発揮されるのはまだ先だけど、isai VLなら先取りできる
今回試用したisai VLは、isai FLをベースにVoLTEに対応させたスマホだ。そのため、5.5型ワイドクアッドHD(2560×1440ピクセル 538dpi)表示のAH-IPS液晶や2.5GHz駆動のクアッドコアプロセッサ(MSM8974AC)、有効約1320万画素CMOSのメインカメラ、下り最大150Mbpsの4G LTE通信(キャリアアグリゲーション対応)と下り最大110MbpsのWiMAX 2+、32Gバイトのストレージ容量など、基本的なスペックは共通だ。
5.5型と大きめの液晶を搭載しているisai VLだが、ディスプレイのフレーム部分が細く作られており、ボディは幅76ミリと片手でも十分持てるサイズ。厚さは10.5ミリだが、背面のフォルムは全体的に丸くなっており、より薄く感じる。また手にフィットして持ちやすい。もちろん防水仕様で、カラーバリエーションはアクア、ブラック、ピンクの3色。背面の仕上げが、アクアはグロス、ブラックはマット、ピンクゴールドはラメ入りとそれぞれ異なっている。
フルHDを超える高解像度のディスプレイは、写真や動画だけでなく、ブラウザや電子書籍のフォントもよりきめ細やかに表示できる。フォントサイズを大きくしても小さくしても印刷物のように滑らかなので、文字が読みやすい。2015年2月に提供される画面シンクやカメラシンク、手書きシンクといったVoLTEの新機能は、大きく見やすいisai VLのディスプレイをさらに活用できるだろう。
そのほか、あらかじめ決めた順番に画面をタップするとスリープ解除とロック解除をまとめてできる「ノックコード」、端末を振ることで近隣情報を取得したりホーム画面を着せ替えたりできる「isaiモーション」、auとのコラボレーションで実現したisaiならではのユーザーインタフェース「isaiスクリーン」と、ユーザーの興味が高いコンテンツだけを表示する「isaiマガジン」など、多数の便利機能をisai FLから継承した。
スペック上で異なるのは、メインメモリが3Gバイト(isai FLは2Gバイト)に増量された点が挙げられる。今後予想される高解像度ディスプレイの活用に備えて、処理能力に余裕を持たせたのだろうか。いずれにせよ、32Gバイトのストレージ容量とあわせて、メモリ周りが強化されるのは良いことだ。
もう1つisai FLと大きく違うのは、国内での3G通信をサポートしない点(これはURBANO V01も同様)。これはLTEエリア以外では“圏外”になることを意味する。先述したようにauはVoLTEの採用で、これまでのau端末ではできなかった通話機能を提供し始めた。こうした先進性は3G通信の利用をやめることで実現できた面もあり、またLTEエリアの広さに自信がある現れでもあるのだろう。
auでは800MHz帯によるLTEの人口カバー率を99%と発表しており、「3Gに非対応でも問題なく使える」とコメントしている。今回、都内でisai VLを数日間試用した限りでは圏外になることはなかったが、山間部などで3Gしか提供されていないエリアで使うことが多いなら、注意したい点でもある。なお海外ローミング時はこれまで通り、LTEに加えて2GのGSMや、3GのUMTSが利用できるので心配はいらない。
au VoLTEの真価が発揮されるのはまだ先のことのようだが、isai VLのようなハイスペックモデルであればいち早く乗り換えても第一線で使うことができるだろう。auとの共同開発によるユニークな機能に加え、アプリアイコンを好みのデザインに変えたり、ホームキーなどの並びを変更したりなど、LGならではの気の利いた機能も長く使う上では飽きさせない要素だ。
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