DMM mobile 速度調査レビュー:SIM通
ドコモのMVNOとして12月にスタートした「DMM mobile」。その速度や通信状況はどのようなものなのでしょうか。通信速度を調査してみました。
ドコモのMVNOとして2014年12月下旬に登場した「DMM mobile」。その速度や通信状況はどのようなものなのでしょうか。1月中旬の平日に通信速度を調査してみました。
使用した端末はARROWS NX F-02G。プランはデータSIMプラン、SMSオプション付きです。
ちなみに、DMM mobileは「IIJmio(みおふぉん)」を提供するIIJがMVNEとして回線を貸しているとみられています。
また、比較としてドコモのカケホーダイプラン、spモード、データSパックで契約したSIMカードも用意して調査しました。
時間を朝・昼・晩に区分し、それぞれ3回ずつ、東京都江東区でマンションやビジネスビルが並ぶエリアで調査を行ないました。速度の計測にはAndroidアプリの「ドコモスピードテスト」を用いました。
結果から言うと、DMM mobileは上り速度がやや低調な時間帯が見られましたが、下り速度はどの時間帯も概ね十分な速さがあり、ダウンロードがもたついて遅いなどということはありませんでした
8時台にDMM mobileが下り3.08Mbps、ドコモが下り2.84Mbpsとの速度が見られましたが、これは遅い周波数帯をつかんだせいだと思われます。
それ以外は10Mbps以上・50Mbps近い速度が出たことに加え、夜間はDMM mobileとドコモの差はそれほどなく、上り速度も大きな差は見られませんでした。
つながりやすさは良好で通信状況は常にドコモと遜色ないレベル。DMM mobileの上り速度は全時間帯を通じてドコモよりはやや控えめな速さとなったものの、SNSへの写真投稿やVine動画のアップロードには全く問題ありません。また、Webサイトの閲覧はもちろん、PlayストアからアプリのダウンロードやDropboxで重いファイルのダウンロードもあっという間でした。
今回、事前予想以上の快適な計測結果を得られたことに驚きました。通話し放題プランはないものの、この品質で高速LTE通信が1GB 660円/月で利用できるというのは、他のMVNOは元より、ドコモをはじめ通信キャリア各社にとって脅威になるのではないでしょうか。
※本結果は計測時のものです。環境や時間帯によりこの結果は変化しますので、あくまで参考例の1つとしてお受け取りください。
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