シャープ、「エモパー」をバージョンアップ――過去のSH機種向けに「エモパーLite」も提供
スマートフォンから話しかけてくれるシャープの「エモパー」がバージョンアップ。話す内容のバリエーションが増加するほか、過去のシャープ端末でもエモパーが利用できるようになる。
シャープが3月9日、同社のスマートフォン向けに提供している「エモパー」を「Ver.1.5」へバージョンアップすることを発表した。
エモパーは、シャープの家電に搭載している人工知能「ココロエンジン」をベースに、スマートフォン向けに開発したエージェント機能。感情を持ったキャラクターが、ユーザーに対して話しかけてくれる。現在、ドコモ向け「AQUOS ZETA SH-01G」、ソフトバンク向け「AQUOS CRYSTAL X」、au向け「AQUOS SERIE mini SHV31」で利用できる。
シャープがSH-01Gユーザーに実施したアンケート調査によると、すでに約3割のユーザーがエモパーを使用しているという。そのうち、約半数が「とても満足」か「満足」したと答え、不満は「思ったよりもしゃべらない」ことだという。こうした要望を受け、新バージョンでは、ロック画面で振って話す内容や、画面上にテキストで話しかける内容のシナリオ数を20%増加させた。
AQUOS CRYSTAL XやSHV31で対応しているYahoo! Japanの映画情報や急上昇ワードを話しかけてくれる機能が、SH-01Gでも利用可能になる。あわせて、星座占いを毎日話しかけてくれるようになる。
エモパーがユーザーの名前を読み上げる際のアクセントも改善し、複数のアクセントを選べるようになる。
このほか、Wi-Fi接続時に、自宅をより高速で認識できるようになり、GPS測位による消費電力をさらに減らせる。
「emopark」でキャラのダウンロードが可能に
シャープは公式エモパー情報サイト「emopark(エモパーク)」を立ち上げ、オリジナルキャラクター「秘書 桜田かおる」を配信する。この桜田かおるは、Twitterを中心に話題を集めている1コママンガ「サラリーマン山崎シゲル」の作者、田中光さんが制作したもの。ほかに、SHV31にプリセットしていた「おれんじん」も、emopark経由でダウンロード可能になる。
emoparkは記事執筆時(3月9日15時時点)はまだオープンしていないが、16時ごろにはオープンする予定。そのタイミングで、エモパーのバージョンアップが可能になる。
シャープの過去機種でもエモパーが利用できるように
既存のシャープ製スマートフォンでもエモパーが利用できるよう、シャープは3月下旬から、機能を限定した「エモパーLite」をGoogle Playで提供する。Android 4.1以上を搭載した23機種が対象となるが、「AQUOS K SHF31」や「AQUOS PAD」では利用できない。
エモパーを内蔵したSH-01G、AQUOS CRYSTAL X、SHV31では、省電力を位置測位をする専用のセンサーハブを搭載しているが、過去機種では、端末を落として痛がるなど、センサーハブを生かした機能は省かれる。また、バッテリーを消費しないよう、高頻度での位置測位は行わない。
通常のエモパーでは、画面が消灯した状態で机に置いても話してくれたが、エモパーLiteでは、画面が点灯した状態で置かないと話さない。エモパーLiteでは、ウェルカムスクリーンにニュースや近所の情報などを話しかける機能も省かれている。端末を置く、振ることで話しかけてくれるシナリオ数は通常のエモパーと変わらない。エモパーLiteで蓄積したデータ(エモパーの記憶)は、ほかのエモパー対応機種に引き継ぐことができる。
関連キーワード
エモパー | シャープ | AQUOS ZETA SH-01G | AQUOS SERIE mini SHV31 | AQUOS CRYSTAL X | AQUOS K SHF31 | エージェント機能 | 人工知能 | 急上昇ワード
関連記事
思わず無茶振りしたくなる!?――シャープの「エモパー」と遊んでみた
シャープが開発した「エモパー」は、スマートフォンからさまざまなことを話しかけてくれる機能。実際に使ってみると、けっこう人間らしいことを話してくれることが分かる。動画でその様子を見てみよう。“ゆるいつながり”で、スマホに愛着を持ってほしい――シャープが新機能「emopa」の狙いを説明
スマートフォンを置いたり振ったりすると、ユーザーの状況に合わせた言葉を話しかけてくれる――。そんな新機能「emopa(エモパー)」をシャープが冬モデルから提供する。人工知能「ココロエンジン」をベースにしたというemopaの狙いを、シャープが説明した。話しかけてくれる「emopa」を写真と動画でチェック
スマートフォンから話しかけてくれるシャープの新機能「emopa」は、どのように利用するのだろうか? 声色は? 写真と動画で見ていこう。「エモパー」を体験できるシャープブース、MEMS-IGZO搭載の7型タブレットも展示
シャープブースではモバイル関連の展示も豊富だ。人工知能で話しかけてくれる「emopa(エモパー)」や、ドコモとソフトバンクの冬モデルを体験できるほか、MEMS-IGZOディスプレイ搭載のタブレットも展示している。VoLTEやエモパーに対応、カメラも進化――幅63ミリの小型スマホ「AQUOS SERIE mini SHV31」
KDDIが2014年2月に発売したコンパクトスマホ「AQUOS SERIE mini」がパワーアップして帰ってきた。SHV31は、幅63ミリのボディに4.5型のIGZO液晶ディスプレイを装備。VoLTE、キャリアアグリゲーション、WiMAX 2+、エモパー、グリップセンサーにも対応する。5.5型IGZO液晶や“エモパー”搭載の「AQUOS ZETA SH-01G」、11月14日発売
ドコモのシャープ製スマートフォン「AQUOS ZETA SH-01G」が、11月14日に発売される。5.5型のIGZO液晶ディスプレイや「エモパー」、「GR Certified」取得の1310万画素カメラを搭載している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.