1回線でサイズの違うSIMを使えますか?:格安SIM Q&A
例えばnanoSIMとmicroSIMを使い回すとか……。
質問
1つの回線の契約でサイズが違うSIMを使えますか? 例えばmicroSIMを「ZenFone 2」で、nanoSIMを「Surface3」で使うといった形です。
回答
使えません
(ITmedia Mobile編集部 田中)
格安SIMに限らず、ドコモ、au、ソフトバンクでも同様ですが、1つの回線で一度に発行できるSIMカードは1枚のみです。同じ電話番号が登録された複数のSIMカードを発行することはできません。
ただ、1つの名義で複数のSIMカードを発行できるサービスはあります。例えば「IIJmio」の場合、1カ月に10Gバイトまで通信ができる「ファミリーシェア」プランでは、3枚までSIMカードを追加でき、サイズも標準、micro、nanoから個別に選べます。ただし電話番号や識別番号はそれぞれ異なります。
1回線で複数サイズのSIMを使いたければ、nanoSIMを契約して、アダプターを使うことをオススメします。例えばnanoSIMにmicroSIM用のアダプターを装着すれば、microSIMとして使えるようになります。またIIJmioの場合、2000円(税別)の手数料はかかりますが、契約しているSIMのサイズを変更することもできます。
最近は、nanoSIMスロットとmicroSIMスロットを採用した機種が混在していてSIMのサイズが統一されていないので、さまざまな機種で格安SIMを使いたければ、nanoSIM+アダプターの組み合わせが便利かもしれません。SIMアダプターは、Amazon.co.jpや量販店などで購入できます。
ただし、SIMアダプターは、通信キャリアや端末メーカーが品質を保証する純正品は少なく、サードパーティが開発した製品がほとんどです。「アダプターが原因でSIMカードが抜けなくなった」などの不具合が発生した場合、メーカー保証の対象外になってしまうので、注意が必要です。
このコーナーについて
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