「mineo」の海外用プリペイドSIMを香港で試す――海外プリペイドSIM導入マニュアル:約100の国と地域に対応(3/3 ページ)
MVNOの「mineo」が販売する海外用プリペイドSIMは約100の国と地域に対応。そのうち約40のエリアでは30Mバイト/650円からの安価なデータパックが利用できる。その使い勝手を試してみた。
通信速度は3G、データチャージも簡単に
香港の街中で使ってみたところ、下りの通信速度はショッピングモールの中は2~3Mbps程度。夜20時台の繁華街という混雑している場合は1Mbps前後だった。3G接続であることを考えるとこれくらいで妥当なところだろうか。LTEに比べれば遅いものの、SNSの利用などは問題なくできた。またテザリングにも対応しているためノートPCを出してのちょっとした作業問題なく行えた。なお利用状況は「海外SIM用マイページ」にログインすれば見ることができる。
3Gの速度とはいえ、30Mバイトの無料利用分はあっという間に使い切ってしまった。チャージ残量がなくなるとブラウジング中に急にmineoの海外SIM用マイページが開く。そこから他のページへアクセスしようとしても、マイページが再表示される。そこでマイページにログインしてみると、データ利用残高が0.1Mバイトと表示された。これで残量ゼロということらしい。
しかしこの状態でも通信できなくなるわけではなく、このマイページにはアクセスでき、スマートフォンからこのまま利用額をチャージできる。もしマイページが表示できない場合は、ホテルなどに戻ってWi-Fi接続する必要がある。
海外SIM用マイページにログインした後は、ページの左側にあるダッシュボードから「データパックチャージ」を選び、画面に出ているエリアとデータ量を選択してカートに追加しクレジットカードで支払う。なお初期画面では「EU」が選択されているので、他の国を選択する場合は上のタブから国を選ぶ。このあたりはちょっと分かりにくいかもしれないが、国を選べば「30MB 香港データパック」のように表示が切り替わる。
利用できるクレジットカードはVISA/Master/アメリカンエキスプレス、そしてPayPalのみ。データパックを購入するとすぐに反映され、再び利用することができるようになる。
日本でもSIMロックフリースマートフォンの種類が増えてきたし、各通信事業者もSIMロック解除を積極的に展開するようになっている。今まで海外へ行ったときに国際ローミングサービスを使っていた人も、mineoの海外用プリペイドSIMならばより安い料金で現地利用できるケースもある。
また海外へ行ったものの現地でSIMを買う時間がない、あるいは現地SIM購入が不慣れで買えるかどうか心配、といった時も、あらかじめ日本で購入できる本SIMがあれば心強いだろう。旅慣れた人にとっても、飛行機を降りて現地SIMを買うまでのつなぎや、ヨーロッパ周遊中に少しずつ使うなどメリットも大きい。mineoの海外用プリペイドSIMはこうしたニーズに応える1枚といえるだろう。
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