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「Apple Pencil」をiFixitが解剖──折りたたみ式ロジックボードなどの工夫が随所に

iFixitがiPad Pro専用スタイラス「Apple Pencil」の分解リポートを公開した。ロジックボードが2つに折りたたんであるなど省スペースの工夫があるが、バッテリーの交換はほぼ不可能なことが明らかになった。

 米Appleが日本でも11月14日に発売した「iPad Pro」用に発売したスタイラス「Apple Pencil」を、米iFixitが分解し、リポートを公開した。


分解結果

 Apple Pencilは圧力センサーにより、筆圧を感知して線の太さが変えられ、傾斜センサーによってApple Pencilを傾けることで濃淡を表現できるのが特徴のiPad Pro専用スタイラス。日本での販売価格は1万1800円(税別)だ。


 プラスティックのカバーを電動ノコギリでカットするとメタルケースが現れ、このケースも切断するとようやくバッテリーやロジックボードが見えるようになる。

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 ペン尻のバッテリーは0.329Wh(ワットアワー)のリチウムイオンで、ロジックボードはペン先近くに2つに折りたたんだ形で設置されている。


ロジックボードは2つ折りになっている

 ボード上には、ST Microelectronics製の32ビットRISC ARMベースのMCUやQualcomm製Bluetooth Smart ICが配置されている。

 iFixit恒例の“修理しやすさ”は、電動ノコギリを使わなければ内部に到達できないことなどから10点満点で最低の1点だった。特に、バッテリーの交換がほぼ不可能なことが製品寿命を制限しているとiFixitは指摘している。

 iFixitによる豊富な写真付きの詳しい解剖リポートはこちら

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