ZTE、「安くて上質な」100ドルスマホ2機種、修理無制限のアフターケアを発表:CES 2016
ZTEは2015年1月5日、ラスベガスで開催されるCES 2016のプレス向けカンファレンスでスマートフォン2モデルを発表。またユーザー交流や新機種の意見交換ができるオンラインコミュニティーを提供することもアナウンスした。
安さだけじゃない!プレミアム感もある「100ドルスマホ」2機種を発表
ZTEは1月5日、2016年最初の北米向け製品として、価格を抑えながらも上質感のある仕上げとしたスマートフォン2機種を発表した。どちらも通信事業者経由での販売となり、プリペイドでも提供される予定だ。プレスカンファレンスではZTE USAのVice President、Jeff Yee氏が「ZTEの目的はConnectiviety fo All、人々をつなげるためのデバイスを送り出してきた。価格が安いだけではなく上質な製品で差別化を図る」と今回の2モデルの特徴を語った。
「Grand X3」は、MVNOのCricketの独占販売となるモデル。5.5型HD(720×1280ピクセル)ディスプレイや、8メガピクセルカメラを搭載するミッドレンジモデルとなる。バッテリーは3080mAhと大容量のものを搭載した。価格は契約抜きで129ドル(約1万5300円)の予定だ。CPUはQualcomm製の4コアプロセッサ、1.3GHzでメインメモリは1GB、ストレージが16GB(microSDで拡張可能)。LTEはCricketを含む米国の主なバンドと、W-CDMA、GSMにも対応している。
発表会では本体サイズは公開されなかったが、5.5型ディスプレイを搭載するモデルとしては一般的な大きさで、片手で持つことも十分可能だ。ディスプレイ下部にはソフトキーを備えるが、同社の「Blade」シリーズなどと同様、ホームボタンや左右のキーは青く点灯する。本体下部の外部コネクタはUSB Type-Cを採用。そして背面は砂地の表面処理を行ったサンドストーン仕上げで、樹脂製の背面カバーながらも肌触りがよく、ちょっとした高級感を得られる。
もう1機種の「AVID PLUS」は、T-Mobileと、同社が2012年買収し、別ブランドで展開中のMetroPCSから発売される予定だ。ディスプレイは5型のフルワイドVGA、2コア1.1GHz CPU、メインメモリ1GB、5メガピクセルカメラなど、Grand X3よりワンランク下のスペックとなる。通信方式はT-MobileのLTE、W-CDMA、GSMに対応する。
AVID PLUSは実機は展示しなかったが、CES 2016が終了後の1月20日からT-Mobile、MetroPCSで発売予定で、実機はすぐに店頭に公開される見込み。価格は契約抜きで114.99ドル(約1万3600円)で、こちらも100ドル台だ。ただし両モデルとも、SIMロックはかかっている。
プレスカンファレンスではJeff Yee氏がZTEの現在の市場ポジションも説明。米国ではプリペイド向け端末を67製品投入しており、2位の座についている。またAndroidスマートフォンでは全通信事業者の中で3位で、米国市場でも大きな存在感を示していることをアピールした。6万件を超える特許取得や、パートナー企業への積極的な投資など、スマートフォン事業の拡大を着々と進めていることも強調した。
ユーザーサポートや意見を取り入れるプログラムも提供
あわせて、新しいコミュニティーサービスとアフターケアについても発表した。「Z-Community」はファンやユーザーからの意見を自由に議論できるコミュニティー。ZTEは2015年に米国で発売したハイエンドモデル「AXON」シリーズにユーザーの声を取り入れ、半年間で機能をアップグレードしたモデルを投入した。どのような機能が求められているのか、また使い方で何が困っているのか、といったユーザーの生の声や意見を交換する場としてZ-Communityが活用されるという。
また、Axonシリーズに提供しているアフターケアプログラム「Axon Passport 1.0」が、今回「2.0」にバージョンアップされた。1.0では通常1年の端末保証を2年に、また端末のリースプログラムなどが提供されていた。2.0のプログラムでは、無制限の端末修理、端末買い替えサポート、端末の各種設定サービスが追加された。他のメーカーからZTE製端末に買い替えた場合や、初めてスマートフォンを使うユーザーのケアを行うだけではなく、買った後もいつでも修理が可能で、次の機種への買い替えもアシストしてくれる。「ZTEのスマートフォンを買ってよかった」と思えるプログラムといえる。
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