キレイにサクサク気持ち良く撮れる――「HUAWEI P9」のカメラを試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(5/5 ページ)
Huaweiの「HUAWEI P9」は、ライカと共同開発した1200万画素のデュアルカメラが大きな特徴。いろいろ試してみよう。
夜間撮影とライトペインティング
最後に「夜間撮影」と「ライトペインティング」という面白い機能を紹介しよう。どちらも夜向きで三脚必須の機能だ。暗い場所で、連写と合成処理を行うことで、よりきれいな写真を撮ろうというものだ。
まずは夜間撮影機能。オートで撮影した作例と、機能を使って撮影した作例を見比べてみよう。
夜間撮影モードで撮影した夜景は、ノイズがなく、明るく滑らかであることが分かるかと思う。何しろシャッタースピードは5.5秒である。これはすごい。
続いてライトペインティング。メニュー画面を見れば何ができるのかは分かるはず。
自動車のライトトレイル(光の軌跡)を撮影するための「テイルライト」、それ以外のライトトレイルを撮影するための「ライトグラフティ」、水の流れを撮影するための「シルキーウォーター」、星の光の軌跡を撮影するための「スタートラック」の4モードが用意されているが、今回はベーシックなところでテイルライトで撮ってみる。
モードの特性上、端末をきっちり固定して撮らないといけないけれど、スマホでこれだけ撮れるのであれば、すごいことだ。
ちなみにこれは、短い撮影を繰り返してリアルタイムで画像を重ねて生成している。「比較明合成」(画像を比較して、明るいところだけ残す)という技術を使っている。この機能で交差点を渡る人々を撮ったら、こんなアーティスティックな写真になったのでついでに紹介。
まとめ:動画は少し弱いが、カメラ重視スマホとしては最高のコスパ
このように、P9は写真のクオリティもすごく高いし、画質も安定しててディテールの描写もいい。
しかし、動画に関しては、解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)止まりであることとと、動画撮影時の手ブレ補正がないことがちょっと残念である。
静止画は最新ハイエンド機レベル、動画はミドルクラスといったところだろうか。
ただし「スチルカメラ」と考えるならば、スマホトップクラスだ。1200万画素でとどめたことで、感度を上げても画質はあまり落ちないし、昼でも夜でも強いし、サクサク動くし、簡単な操作でボケをコントロールしたりフォーカスや露出を調整できるのだ。
何より、カメラ機能に力を入れたスマホってどうしてもハイエンド機が中心になって価格もぐんと上がるけれど、P9はSIMフリーで6万円程度とコストパフォーマンスが高いのがいい。
SIMフリーでサクサク動いて高画質な遊べるカメラを持っていて、なおかつお手頃な端末を探しているのなら、これがイチオシである。
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