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iPhone 7 Plusの「ポートレートモード」を楽しく活用する方法荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(5/5 ページ)

iOS 10.1がやってきて、iPhone 7 Plusで「ポートレートモード」が追加された。これを使って撮影すると「背景がボケる」のである。どこまで使えるのかをレビューした。

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とりあえず撮って楽しむべし

 以上、分かる範囲であれこれ語ってみた。まあ基本的に撮りたい被写体がはっきりしているときに楽しい機能である。

 例えば、料理を撮るとき。メインのお皿にフォーカスを集中できるからすごくいい。

被写界深度エフェクトなし(写真=左)、あり(写真=右)

 対面に座っている人が写り込んでも、そこがボケてくれるのもよい。その代わり、望遠側カメラはあまり高感度に強くないので、暗い店内だとけっこうノイズが出る。

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 街の何気ない風景や小物も、距離感をうまく生かせば効果的な写真を撮れる。これは一度撮り始めるとハマるレベル。

 細かいことをあれこれ書いたが、「近すぎず」「遠すぎず」「暗すぎず」の3つを満たしていたら、人だろうが小物だろうがぜひ使ってみてほしい。iPhone 7 Plusユーザーの特権だ。

 欠点は、そうだな……けたたましいシャッター音くらいではなかろうか(通常の撮影なら、Live Photosをオンにすることでシャッター音を軽減できるが、ポートレートカメラではそれができないのである)。これは早々になんとかしていただきたいところである(音量を他社の端末と同じくらいに落としてくれるだけでもよいので)。

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