Xperia XZ カメラの「良いところ」と「残念なところ」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/2 ページ)
前回は「Xperia XZ」のカメラで「iPhone 7 Plus」と撮り比べをしてきた。今回は、そんなXperia XZのカメラについて、良いところと残念なところをざっくりとまとめたい。
残念なところ
連写機能が標準でない
連写モードやシャッターボタン長押しによる連写機能がないのは残念。別途「タイムシフト連写」アプリをダウンロードして使えば超高速連写を楽しめるが、こちらだと画素数が落ちてフルHD相当になってしまう。動体追従AFがあるのに通常の連写機能がないのは残念。
光学式手ブレ補正がない
動画時は電子的に5軸手ブレ補正がかかるが、静止画時の手ブレ補正はなし。暗い場所ではちゃんと脇を締めてブレないように撮るべし。
光学式手ブレ補正を搭載したスマホが少しずつ増えてきている昨今、Xperiaもぜひ搭載してほしい。
シーンモードは8Mにセットしないと使えない
カメラは23Mと高画素数だが、相変わらずシーンモードは8Mにセットしないと使えないのは残念。手持ち夜景や美肌などを使いたいときは8Mモードで。
8Mモードでも画質的には問題ないが、画像サイズによって使える機能と使えない機能が出てくるのは分かりにくい。せめて、8Mにセットしてください、というくらいは表示してほしいところ。
8Mにセットするとこの多彩なシーンモードが使える。
でもまあA3サイズにプリントしたいとか部分拡大して使いたいなんて用途以外は、普段は8Mモードにして撮っても何の問題もないし、その方がファイルサイズも抑えられていいんじゃないかという気はする。
これはレビューだから、できるだけ高画素で撮っているんだけど、自分で使うのなら、8Mモードをメインにして、デジタルズームなんかのバリバリ使っちゃうと思う。
まとめると、画質はトップクラスだが、ちょっと機能や操作に癖があるというところ。
ずっとXperiaを使ってきた人ならいいが、他モデルから乗り換えた人はその辺が気になるんじゃないかと思う。
わたしも「え、長押ししたら連写になるんじゃないんだ。えっと連写のオンオフってどうやるんだっけ」と探しちゃったもの。でも、そこはXperiaの使い勝手に慣れちゃえばOK。基本的にはすごくしっかりした王道のカメラ機能なのだから。
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