6つの「宣言」でさらなる成長を――ドコモが見据える「2020年」の先(2/2 ページ)
NTTドコモが新たな中期戦略を策定した。「2020年」の先を見越して、さらなる企業価値の向上を目指す。
「協創」パートナーへの宣言
ドコモでは、さまざまな企業や団体と協力して、社会的課題を解決する「+d(プラスディー)」という取り組みを行っている。
beyond宣言のうち3つは、ドコモとともに社会的課題を解決するパートナー、あるいはこれからパートナーになろうとしている企業・団体に向けた宣言となっている。
産業創出宣言:5Gで新しい産業を
「産業創出宣言」は、5Gの特性を生かしてパートナーのビジネスチャンスを広げるという宣言だ。
5Gは「高速・大容量」「低遅延」「多くの端末を同時接続できる」といった特徴を持っている。それを既存のビジネスと組み合わせることで、新しい産業、あるはエコシステムを構築していくことが狙いだ。
冒頭でも述べた通り、5Gは規格策定作業が本格化しつつある状況だが、ドコモは5月下旬に「5Gトライアルサイト」を開設し、パートナー企業と作った先行事例を公開する予定だ。
ソリューション協創宣言:社会課題の解決を一層推進する
「ソリューション協創宣言」は、日本社会が抱える課題を解決するソリューションをパートナーとともに作って行くという意思を示したものだ。
まずはドコモとパートナーのサービスを組み合わせた「テレワーク(遠隔就業)」や「シェアオフィス」といった、「働き方改革」につながるソリューションを順次提供する予定だという。
パートナー商流拡大宣言:オープンプラットフォームでビジネスを改善・拡大
「パートナー商流拡大宣言」は、ドコモが培ってきたビジネスプラットフォームをさらに成長・進化させて、パートナーのビジネス拡大や売上増加、生産性向上につなげる、という宣言だ。
dポイント、ドローン、AIエージェントなど、ドコモには他社のビジネスに生かせるプラットフォームや知見を多く持っており、実際に活用事例もある。ドコモが持つ知見をさらに磨き、他社により積極的に使ってもらおうということだ。
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