ドコモが訪日外国人旅行客向けプリペイドSIMを発売 リワード式の無料プランも用意
NTTドコモが、訪日外国人旅行客向けのプリペイドSIMカードを7月に発売する。利用期間は15日間で、広告動画の視聴やアンケート回答などを条件とする“完全無料プラン”や高速通信容量のチャージサービスも用意する。
NTTドコモは7月1日、訪日外国人旅行客向けのプリペイドSIMカード「Japan Welcome SIM」の提供を開始する。
(記事中の価格は全て税別)
対象者・利用可能機種
Japan Welcome SIMは、満20歳以上の訪日外国人旅行者を主に想定した商品となるが、「満20歳以上であれば日本国籍の人でも購入できる」(ドコモ広報部)。SIMカードのサイズは「通常」「Micro」「Nano」の3種類から選択可能で、事前に専用Webサイトから申し込む必要がある。申し込みに当たっては「dアカウント」の取得とクレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express)が必要となる。
ネットワークはFOMA(W-CDMA)とXi(LTE)に対応しており、以下のいずれかの条件を満たすSIMロックフリー端末で利用できる。事前のAPN設定は不要だ。
- ドコモとローミング契約をしている事業者のSIMカードを挿入して使っている端末
- 日本の「技術基準適合証明等(技適など)」を取得した端末
また、利用する端末は、ネットワークに応じて以下の周波数帯(Band)に対応する必要がある。
- W-CDMA:Band 1/6/19
- LTE:Band 1/3/19/21/28
料金プラン
料金プランは以下の3つを用意する。いずれのプランも利用期間は15日で延長できない。また、音声通話には対応しないが、SMS(ショートメッセージ)の受信は可能だ。
- プラン0:無料(10月から提供開始予定:一定量のリワード案件クリアが必要)
- プラン1000:1000円
- プラン1700:1700円(500MBの高速データ通信が標準付帯)
いずれのプランも上下最大128kbpsの通信は容量無制限で行える。プラン1700については、500MBの高速データ通信が標準付帯しており、利用開始から500MBまでは追加料金なしで下り最大682Mbps/上り最大50Mbps(共に理論値)で通信できる。
高速データ通信を使いたい場合、または使っていて足りなくなった場合は、以下のいずれかの方法で容量の(リ)チャージができる。なお、有効期間内に使えなかった容量は無効となる。
- クレジットカードでの購入(200円/100MBまたは700円/500MB)
- リワード(報酬)案件のクリア(無料:案件ごとに容量は異なる)
訪日(利用開始)日までリワード案件をこなすと、高速データ通信容量を「ためて」おくことができる。
SIMカードの引き取り場所
先述の通り、Japan Welcome SIMは事前に専用Webサイトで申し込む必要がある。サービス開始当初のSIMカードの引き取り場所は以下の通り。
- 成田空港第1・第2ターミナル、羽田空港国際線ターミナル、関西国際空港第1ターミナルにある「JAL ABC」のカウンター
- ドコモショップ博多バスターミナル店(8月1日から対応)
引き取りの際には、申込時に発行される引き換えコードが必要となる。
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