「iPhone X」カメラレビュー 進化した望遠カメラの実力を試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/2 ページ)
2つのカメラを搭載する「iPhone X」は、望遠カメラがぐっと進化した。この望遠カメラを使って被写体の背景をぼかせる「ポートレートモード」の使用頻度が上がりそう。その仕上がりを見ていこう。
ポートレートモードを常用しよう
デュアルカメラといえばポートレートモードである。
ポートレートモードは2つのカメラを同時に使い、その視差から被写体を立体的に捉えて、背景をぼかすという機能。レンズは望遠側がメインとなる。
望遠側に手ブレ補正が付いたこともあり、ポートレートモードの出番はたぶん増える。というか望遠で撮りたいときは取りあえずポートレートモードで撮っておけ、的な(あとでポートレート機能はオフにできるわけだし)ところもある。
今回、スケジュール的に撮れたポートレートは1枚だけ。行きつけのお店のオーナーシェフ(向かって右側)にお願いして厨房(ちゅうぼう)に立つ姿を撮らせてもらった。
カウンターの向こうはけっこう暗かったのだけど、これだけ撮れればOKでしょう。ポートレートモードで撮影し、あとからポートレートライティングでスタジオ照明モードに。
ポートレートモードは人物以外でもけっこう使える。室内作例ってことで「ロカンダ世田谷」でいただいたデザートを。背景がぼけてくれるおかげで、料理にフォーカスが当たってきれいに。
ではまとめて、広角・望遠・ポートレートモードでどのくらい差が出るかをどうぞ。
望遠側のカメラがレベルアップしたことでポートレートモードの出動頻度が上がる感じだ。これはよい。
動画はフォーマットを「高効率」にすると、4K動画で60fpsを撮影でき、さらにスローモーション時は1080p(いわゆるフルHD)で240fpsを実現。これはiPhone 8/8 Plusと同様業界トップだ。
今回は基本機能メインってことでここまで。次回は4K動画や、iPhone 8 Plusとの徹底比較など細かいところをチェックしてみたいと思う。
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