「iPhone 8 Plus」の7～9月期の出荷台数は「iPhone 8」超え──Canalys調べ：調査リポート

　米Appleが9月22日に世界で発売した「iPhone 8」および「iPhone 8 Plus」の7～9月期の出荷台数は1180万台で、iPhone 8 Plusの方がiPhone 8を90万台上回ったと調査会社Canalysが11月9日、独自調査の結果として報告した。

　Appleは2014年発売の「iPhone 6 Plus」からPlusモデルを販売しているが、Plusの出荷台数が無印を上回ったのはこれが初という。

　iPhone 8／8 Plusの初速は、「iPhone 7／7 Plus」に届かなかった。同社によると、iPhone 7／7 Plusの発売四半期の出荷台数は1400万台だった。

　Appleが同四半期に出荷した全モデルのiPhoneは総計4670万台。同四半期で最も出荷台数が多かったモデルはiPhone 8／8 Plusではなく、iPhone 7／7 Plusで1300万台だった。同モデルはモデル別ランキングでトップだった。

　Appleは同四半期に市場シェアを伸ばしたが、貢献したのは主に古いモデルだとCanalysは分析する。「iPhone 6s」や「iPhone SE」などの低価格モデルの出荷台数が伸びた。「iPhone X」の発売は第4四半期の11月3日だった。

　メーカー別出荷ランキングは、前期と変わらず、韓国Samsung Electronics、Apple、中国のHuawei、Oppo、Xiaomiの順だった。Samsungはインドなどで販売する低価格モデルJシリーズが好調で、出荷台数は前年同期比8.2％増の8280万台だった。9月に発売した「Galaxy Note8」の出荷台数は440万台だった。