サムスンが「Galaxy Harajuku」オープン Galaxy S10やGalaxy Foldの展示も:吉岡徳仁氏がデザイン
サムスン電子ジャパンが3月12日、Galaxyスマートフォンのショーケース「Galaxy Harajuku」をオープン。さまざまなプログラムを通じてGalaxyスマートフォンを体験できる施設。端末の購入や修理も受け付けている。
サムスン電子ジャパンが3月12日、Galaxyスマートフォンのショーケース「Galaxy Harajuku」を、東京の原宿(東京都渋谷区神宮前1丁目8番9号原宿宝エステートビル)に開設した。
Galaxy Harajukuは、Galaxyスマートフォンを自由に試したり、ブースで特定の機能やエンタメコンテンツを楽しんだりできる施設。地下1階から6階まで丸ごとGalaxyのフロアになっており、ショップや修理、カフェ、端末のタッチ&トライ、サムスンの歴代端末の展示、VRやカメラの体験コーナーなどで構成されている。
3月12日は、サムスン電子がスポンサー(ワールドワイドオリンピックパートナー)を務める東京オリンピックの開催500日前でもある。これも記念して、サムスン電子ジャパンがオープニングセレモニーを開催した。
サムスン電子CEO兼IT&モバイルコミュニケーション部門社長の高東眞(コ・ドンジン、DJコー)氏は「Galaxy Harajukuの開業は、私たちにとって日本での1つのマイルストーン。私たちが世界で初めてGalaxy Sシリーズを発表してから10年、世界中の多くの人々の生活をより豊かにするというビジョンのもとに事業を展開してきた。これからの10年、私たちはどこでもシームレスにつながる。5GやAI技術を活用したスマートフォンを使って、新たな体験を創り出したい」と意気込みを語った。
International Olympic Committee Timo Lumme(ティモ・ルーメ)氏は「サムスンとIOCの関係性において、日本は非常に重要な意義を持っている。今後もオリンピックに向けて“デジタル・フューチャー”を、サムスンと一緒に築いていけることを楽しみにしている。このサムスンのショーケースは、世界中の全てがオリンピックとつながり、大会の興奮を共有できる素晴らしい場所だ」とたたえた。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 専務理事(事務総長)の武藤敏郎氏は「ユースカルチャーの中心地である原宿にGalaxy Harajukuをオープンされたのは先見の明がある。革新的なテクノロジーを若者が経験でき、手に触れることができる場所になる。世界中から来るテクノロジーの触媒となって、新しい化学反応を起こすことを期待している」と述べた。
Galaxy Harajukuの具体的な内容については、サムスン電子ジャパン マーケティンググルーブ長の関本太朗氏が説明。「Galaxy Harajukuは単に商品を展示する場ではなく、日本でいち早く最新製品やサービスを発表する場になる」と同氏。「訪れた方の新たな体験の扉を開くような、わくわくするような空間を提案したい」と考え、デザイナーの吉岡徳仁氏を起用したことにも言及。
吉岡氏は「1年前、革新的なデザインにできないかとお話をいただいた。ビルの中に入るときに未来を感じられるような建築ができたら良いと考え、『メディアサーフェス』というコンセプトを考えた。建物には1000台以上のGalaxyスマートフォンを使用している。(ディスプレイの)光が織りなすレイヤーが、Galaxyの未来を表現している」とデザインの狙いを語った。Galaxy Harajukuの正面に見える窓際にGalaxy端末を展示しており、ディスプレイの光を反射させることで、未来への入り口を表現した。
セレモニー後は、Galaxy Harajukuの全フロアを見ることができたので、各フロアの特徴を紹介したい。1階はウエルカムゾーンになっており、受付で貸し出されるGalaxyスマートフォンから、各種プログラムの予約をしたり、館内のマップを見たりできる。海外で発表されたばかりの最新スマートフォン「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」の実機も展示されており、自由に試すことができる。なお、折りたたみ型の「Galaxy Fold」は、ショーケース越しに展示されているが、触れることはできない。
2階には、子供が手軽にプログラミングを体験できるキッズコーナーと、その奥にはカフェがある。関本氏によると、カフェにはインスタ映えするメニューを取りそろえているという。
3階には、海外で発売されたものも含む、歴代のサムスンケータイを展示。Galaxyスマートフォンの製造工程が分かるデモも行っている。その奥には、サムスンがスポンサーを務めた過去20年のオリンピックにちなんだ限定モデルも展示している。
4~6階は、Galaxyスマートフォンのカメラ機能やVRコンテンツを試せるプレイゾーンを構える。カメラはスーパースローモーション撮影や、Galaxy Note9のSペンを使った編集機能を試せる。VRは「GearVR」を装着してサッカー、レーシング、4D映画などを楽しめる。地下1階には、NASAと共同開発したという「Mission to Space」を用意。実際に宇宙服を着て月に降り立った様子をVRで体験でき、担当者は「特にオススメのプログラム」と話していた。これらのプログラムは、1階で配られる端末から事前に予約ができる。プレイゾーンの利用は全て無料。
地下1階には、日本初となるGalaxyのカスタマーサービスセンターを用意しており、Galaxyスマートフォンの修理と購入ができる。端末修理は最短60分で終了するという。Galaxyの周辺機器もここで販売する。
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