iOS 14では「カメラ」「写真」アプリの使い勝手が向上 細かな違いを確認した:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/3 ページ)
メジャーバージョンアップとなった「iOS 14」ではカメラ機能も大きく進化。「カメラ」と「写真」に特化してちょいと解説する。
露出補正とAFが独立して操作可能に
実はもう1つ「設定」で大事な項目がある。「設定を保持」である。ここに隠れているので分かりづらいが、「設定を保持」の中に「露出調整」(いわゆる「露出補正」)項目ができているのだ。
カメラ慣れしている人は、これをオンにすると多分楽しい。より撮影をコントロールできるようになるのだ。
オンにするとカメラアプリの撮影画面がこう変わる。露出補正のインジケーターが表示されるのだ。
で、ここをタップして「+-」をタップすると露出補正のバーが表示され、露出補正が可能になったのである。
カメラアプリは画面の任意の位置をタップすると、そこに「露出とAF」を合わせるという便利な機能を持っていて、そこで指を上下にスライドさせることで露出補正できたが、ちょっと分かりづらく毎回いじるのも大変。
で、iOS 14ならあらかじめ露出補正を行うことで、露出補正とAFを独立してかけられるのだ。分かっている人にはめちゃ便利。
こんな風に露出補正とAFを独立して操作できるのだ。
これは便利なので使いこなしたい。
ナイトモードでガイドが出る
もう1つ、細かいことだけど機能が1つ追加された。ナイトモード時って、2秒とか3秒とか5秒とか手でiPhoneを持ったままじっとしてなきゃいけない。そのときにガイドが出るようになったのだ。
2秒以上の長い時間かけてナイトモードするとき、画面中央に十字が出て、ズレを教えてくれるのである。
多少ずれてもうまいこと合成してくれるのだが、目安になる。
iOS 14のカメラ機能で変わったのはこのくらいかな。iPhone 11以降じゃないと関係ない機能もあるので、古い機種を使っている人には影響は少ないかもしれないけど。
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