2月22日の発売が予定されている「ARROWS X F-02E」。スペック表を見るだけでも、かなりすごいスペックであることが分かるが、それだけが全てではない。今回は本体まわりを中心に、F-02Eの魅力をチェックしていこう。
NTTドコモが今春投入する富士通製のAndroidスマートフォン「ARROWS X F-02E」。“ARROWS X”の名を冠するドコモ向けフラグシップモデルとしては、「ARROWS X LTE F-05D」「ARROWS X F-10D」に次ぐ3代目となる。5インチのフルHD(1080×1920ピクセル)液晶ディスプレイ、1.7GHz駆動のクアッドコアCPUといったスペックは、フラグシップの系譜に相応しい“ほぼ全部入り”となっている。
しかし、スペック表で分かることだけが製品の特長ではない。そこで今回は、実機をベースにARROWS X F-02Eのポイントを細かくチェックしていく。まずは本体まわりを中心に見ていこう。
何と言っても、F-02Eの最大の特徴は5インチのフルHDディスプレイだ。従来のARROWS Xシリーズは、F-05Dで4.3インチ、F-10Dで4.6インチと、徐々にディスプレイのサイズが大きくなってきたが、解像度はいずれもHD(720×1280ピクセル)だった。F-02Eで、満を持してフルHD解像度となったF-02Eは、従来の約2.3倍の精細さで写真、動画やゲームなどを楽しめる。
例えば、HDDレコーダーで録画したフルHDサイズの動画や、YouTubeにアップロードされているフルHDのコンテンツは、従来機ではHD解像度に“縮小”して楽しむしかなかった。F-02Eでは、そうしたコンテンツを、本来の解像度で楽しむことができる。また、静止画(写真)に関しても、通常の写真プリントで使われる「サービス版」よりも精細な表示が可能だ。F-02Eの約1630万画素の裏面照射型CMOSカメラで撮影した写真は、プリントするよりも画面で見た方がキレイに楽しめる。
画面が大きくなるのに伴って、ボディのサイズも大きくなっているため、“持ちやすさ”は気になるところだろう。F-05Dや「ARROWS V F-04E」と比較すると、縦の長さは増えていて、片手操作では握り直さないと画面の端部まで手が届かない可能性がある。両手操作派の人は気にならないと思われるが、片手操作派の方は実際に店頭にあるF-02Eの模型(モックアップ)や実機に触れて確かめておくといいだろう。端末の厚さはF-05Dよりもさすがに若干厚くなっているが、F-10DやF-04Eよりは薄い。側面には「ウエストエッジ」と呼ばれるゆるやかな傾斜も設けられているので、案外手の中に収まりやすい。
国内メーカー製のスマートフォンではもはや当たり前の装備になっている防水性能も備える。防水性能はIPX5/IPX8相当。IPX5とは、直径6.3ミリの注水ノズルを用いて、約3メートルの距離から約12.5リットル/分の水を3分以上吹きかけてっも動作に問題がないという、噴流に耐える性能を差す。IPX8は、常温の水道水、かつ静水の水深1.5メートルの水槽に沈め、約30分間水底に放置しても電話機本体内に浸水しない仕様を示す。つまり、日常生活の範囲内であれば、水濡れには問題なく対応できるレベルであることは間違いない。ただし、入浴剤の入った風呂の水や、真水以外の液体の場合は思わぬ故障を起こす可能性もあるので、こうしたものがF-02Eにかかってしまったら、水道水ですぐに洗うようにしよう。
フルHDのディスプレイは、さまざまなコンテンツを精細な画面で楽しむのに便利だが、時には家のテレビに映像を出力して楽しみたいこともある。F-02Eは、Micro USB端子がMHL出力端子を兼ねていて、対応テレビ・モニターに直接HDMIケーブルで接続したり、ドコモ純正オプションなどに用意されている変換アダプターを使えば、HDMI端子を備えるテレビ・モニターにも出力できる。
スリープスイッチを兼ねている「スマート指紋センサー」も大変便利だ。スリープ・スリープ解除に使うのはもちろん、ロック解除のための認証手段としても使える。富士通の十八番である「プライバシーモード」の開始・解除にも使うことができる。
次回は、ソフトウェア面での特徴をチェックしていく。楽しみにしていて欲しい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年2月28日