バッテリーの持ちはどんな感じ? フルセグの連続視聴でテスト「ARROWS NX F-06E」に迫る

ARROWSの“新生”フラグシップモデル「ARROWS NX F-06E」。今回は2013年のドコモ夏モデルで最大となる大容量3020mAhバッテリーの“実力”を簡単に検証するとともに、バッテリー持ちを良くするための機能を紹介する。

» 2013年06月21日 08時00分 公開
[井上翔,PR/ITmedia]
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 富士通のNTTドコモ向けスマートフォン「ARROWS NX F-06E」は、今までのARROWSのフラグシップモデルが大きく訴求してこなかった点を訴求している。それは、“大容量バッテリー”と“省電力”だ。

 ARROWS NXでは3020mAhの大容量バッテリーを搭載した。これは2011年冬モデルの「ARROWS X LTE F-05D」と比較すると、2倍以上、2012年夏モデルの「ARROWS X F-10D」と比較すると約1.7倍の容量で、2013年ドコモ夏モデルのスマートフォンの中では最大となる。この大容量バッテリーに富士通独自の「ヒューマンセントリックエンジン」による省電力機能を組み合わせて、“2日以上充電せずに使える”(ドコモ基準)スマートフォンとなった。

 今回は、その大容量バッテリーの実力を見ていくと同時に、省電力機能について紹介したい。

話題のフルセグでバッテリー持ちをチェックしてみる

 ARROWS NXは、ドコモスマートフォン初のフルセグ対応を果たしている。フルセグはワンセグと比較して大幅に電力消費が大きくなる。そこで、フルセグ視聴時のバッテリー持ちを確認してみることにした。視聴は、東京スカイツリーへの電波塔移転によって、放送大学以外は全てのチャンネルを屋内で受信できるようになった東京都足立区内にある筆者自宅で行った。条件は以下の通り。

  • F-06Eの省電力機能は全てオフ
  • 液晶輝度は手動調整で最大に
  • Wi-Fi(無線LAN)はオン、GPSとBluetoothはオフ
  • Googleアカウントの自動同期はオン
  • 各種アプリの通知は全て有効に
  • スピーカー音量は最大

 早速、実験を始めてみよう。朝8時ちょうど、NHK総合にチャンネルを合わせて視聴を開始した。この時点でバッテリー残量は100%。視聴開始と同時に卓上ホルダからACアダプターを外し、テレビアプリが強制終了するまで視聴を続けることにする。

photo 朝8時、「あまちゃん」視聴から実験はスタート

 10時55分ごろ、「みんなのうた」にさしかかったところでバッテリー残量が15%になったことの警告が出た。11時17分ごろ、「ひるどきほっと」(関東地区のローカル番組)の放送途中に、残量が4%になったとの警告。その後、11時22分ごろ、バッテリー残量の不足によってテレビアプリ自体が終了してしまった。ここまで3時間22分、バッテリー残量は1%だった。

photophoto みんなのうた視聴中に15%のバッテリー残量警告が(写真=左)。ひるどきほっと視聴中に4%の残量警告が……(写真=右)
photophoto 5分後にはバッテリー残量不足でテレビアプリが終了してしまった(写真=左)。ちなみに、テレビ機能はバッテリー残量5%未満で起動できなくなる(写真=右)

 3時間22分、という時間をどう取るかは、読者の皆さん次第だが、本体を満充電しておけば、フルセグで映画作品1本は充分楽しめるだけの電池容量はある、ということにはなる。液晶の輝度設定や後述する省電力機能次第では、もっと長く楽しめるだろう。

“普段使い”ではバッテリー持ちはどう?

 とりわけ、スマートフォンでは、ユーザーによってインストール・利用するアプリが大きく異なるため、バッテリー持ちはそのユーザーの“日常”によって大きく変わってしまう。そこで、参考までに筆者の“普段使い”で検証してみよう。

 筆者は仕事柄、昼過ぎから夜遅めの時間まで外出することが多い。移動中は、Facebookアプリで近況を確認したり、Twitterクライアントアプリ「jigtwi」で自分のタイムラインをチェックしたり、両アプリで近況を書き込んだりしている。SNS上にあるリンクは標準のブラウザーやGoogle Chromeで閲覧している。また、電車やバスで移動する日は、Huluやniconicoアプリで映画などの動画を見ることもある。

 そんなある日の利用状況を「Battery Mix」でモニターしてみた。画面の輝度は最高、同期はオン、Wi-Fi、GPSとBluetoothはいずれもオフ、省電力設定もあえてオフにして使ってみた。

photophotophotophoto 筆者がよく使うアプリ。左からFacebook、jigtwi、niconico、Hulu。niconicoとHuluは、特にバッテリーを多く消費するオンライン動画再生アプリだ

 モニターの様子を見ると、画面スリープ中は電力消費がほとんどないことが確認できる。21時30分ごろに帰宅した際のバッテリー残量は20%だった。ドコモが想定している使い方よりも各機能の利用頻度は高い上、省電力設定を一切無効にしていたため、さすがに“2日以上持つ”とは行かないが、筆者の使ってきた歴代のARROWSフラグシップモデルと比較すると持ちは良くなっている。休日で色々写真・動画を撮るシーンはともかくとして、仕事のある日、1日という基準であれば大丈夫と言えそうだ。

photo とある1日のバッテリー利用状況。仕事の日であれば、省電力機能を一切使わずとも1日は持ちそう

バッテリー持ちをより良くする各種機能をチェック

 ARROWS NXは、ヒューマンセントリックエンジン利用して、バッテリー持ちを改善する機能が充実している。まず、ARROWSシリーズではおなじみとなった省電力モード「NX!エコ」は、機能強化と同時にユーザーインタフェースが大きく変更された。

 用意されているモードは、プロセッサーや描画エンジンのパフォーマンスを落とすなどしてバッテリー持ちを改善する“やんわり”、Wi-Fi/GPS/Bluetoothなどの機能も制限して更にバッテリー持ちを改善する“しっかり”、任意の項目のパフォーマンスをダウン、または機能制限を設定できる“オリジナル”の3つがある。NX!エコのオン/オフは手動でもできるほか、バッテリー残量が一定以下になれば自動でオン、またはタイマーで自動オン/オフという使い方もできる。

 筆者が使ってみた実感としては、以前のNX!エコと比較すると、あからさまに“あ、エコモードが始まった”と感じる場面が少なくなったように思える。もちろん、描画は通常時よりも若干コマ数が少なくなる上、処理速度も抑え気味になるのだが、従来と比較するとその落差が減っている。

photophotophotophoto NX!エコのスイッチ画面。出荷時設定では“やんわり”に設定されているが(写真=左端)、より強い省電力設定となる“しっかり”(写真=左中)、自分で省電力設定項目を細かく設定できる“オリジナル”(写真=右中)が用意されている。オリジナルモードでは、きめ細かい省電力設定もできる(写真=右端)

 スマートフォンのバッテリー持ちが悪化する一因としては、バックグラウンドで動いているアプリが通信や処理を継続していることが挙げられる。そこで活用したいのが「アプリ電池診断」だ。画面がオフの際に一定時間以上バックグラウンドで処理を行っているアプリを通知してくれる。

 あまり使っていないアプリがバックグラウンドで通信や処理を行っている場合は、アプリケーションのアンインストール、あるいは無効化をすれば電池持ちを改善することが可能だ。

 また、24時間・1週間・4週間(1カ月)単位でアプリの利用時間を集計する「アプリ動作時間」を参考にして、稼働時間が長いアプリをしっかり終了すれば、これもバッテリー持ちの改善につながる。

photophotophoto アプリ電池診断は、バックグラウンドで“活発”なアプリを教えてくれる。元々よく使うアプリであれば、通知を無効にすることもできる(写真=左、中央)。アプリ動作時間をチェックして、アプリの終了し忘れを防げば、バッテリー持ちの改善に貢献する(写真=右)

 “この機能はどのくらい使えるのか”という指標というを見たいのであれば、新機能である「バッテリーモニターセンサー」を使うと良い。通話、Web閲覧(ブラウザ)、動画再生、音楽再生といった主なシチュエーションで、利用時間の目安をリアルタイムに表示してくれる。

photo 主な機能での利用時間の目安をリアルタイムに計測して表示してくれるバッテリーモニターセンサー

 ARROWS NXはバッテリーの大容量化、省電力化機能の改善などが相まって、ユーザーの使い方によって状況に差は出ると思われるが、今までと比較して安心して電池まわりに関しては使えるように仕上がっているようだ。是非、店頭で、より安心して使えるようになったARROWS NXを体感して欲しい。

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月30日

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