これまでの多機能ぶりから一転、大胆なシンプルさを打ち出した「ARROWS NX」のカメラ。“そんなシンプルで大丈夫か”と心配になるが、使って見ると“大丈夫だ、問題ない”ことが分かる。
スマートフォンで一番使う機能は何? と聞かれて、「カメラ」と答える人は少なくないだろう。スマートフォンのカメラには各メーカーとも力を入れており、スペックを向上させると同時に、連写機能や撮影モードやエフェクト機能を追加するなど、便利な機能も充実する一途をたどってきた。
そんな中、「ARROWS NX F-06E」などARROWSシリーズの最新モデルでは、カメラアプリの操作性をかなりシンプルなものにした。それは、誰でもかんたんに、きれいな写真を撮影することを重視したためだという。そこまで言うなら試したくなるのが人情というもの。今回は、ARROWS NXの“シンプルすぎる”カメラ機能をチェックする。
ARROWS NXはメインカメラに1630万画素のソニー製裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」、インカメラに130万画素のCMOSセンサーを採用している。Exmor R for Mobileはソニーだけではなく、各社のスマートフォンにも広く採用されているセンサーで、暗所撮影に強いという特徴を持つ。
ARROWS NXはこれらのセンサーに富士通独自の画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を組み合わせている。Milbeaut Mobileは、富士通セミコンダクターが一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラ向けに供給している「Milbeaut」を、携帯電話やスマートフォン向けにカスタマイズしたもの。特にノイズリダクションに優れているそうで、高感度なセンサーとの組み合わせで、薄暗い場所でもノイズが少ない写真が撮影できる。
またARROWS NXは、フォトライトの光量を従来機種よりも向上させており、被写体までの距離に応じて光量を調節する「インテリジェントフラッシュ」も搭載した。さらに暗い場所ではこのフラッシュ撮影が威力を発揮するはずだ。
さて、ARROWS NXのカメラアプリは、先ほども述べた通り、大幅なシンプル化が図られている。ファインダー画面に表示されるのは、フォトライトの切り替え、メニュー、そしてシャッターボタンだけ。ズームイン/アウトは画面をピンチイン/アウトして行う。
ピント合わせはピントを合わせたいところをタップ。標準状態ではタッチシャッターが有効になっているので、画面をタップすると自動的にシャッターが切れるが、後述のとおりに設定すればピント合わせだけに切り替えることもできる。
メニューボタンを押すとさぞかしたくさんの設定画面が……と思いきや、メニューボタンを押しても、撮影モードの切り替えと、かんたんなカメラ設定しか用意されていない。撮影モードは静止画、連写、動画、パノラマ、QRコード(リーダー)の5つで、以前の機種にあったシーンセレクトやエフェクトモードなどは一切廃止されている。ずいぶんスッキリとした印象だ。
ARROWS NXの撮影モードで特に注目したいのが連写モードだ。連写モード自体は、他社のスマートフォンでも用意されているが、枚数が著しく制限されていることが一般的。だが、ARROWS NXでは最大100枚の連写に対応している。シャッターボタンを押し続けると、等間隔で最大100枚連写できる。撮影した写真は通常の写真と同じフォルダに格納される。
ARROWS NXでは従来のシーンセレクトに関する設定が無いが、これは機能を“省略”したのではない。従来からあるオートシーンセレクト機能を大幅に強化した結果、ユーザーが手動で設定する必要がなくなったためである。おいしいものはよりおいしく、きれいなものはよりきれいに。思い立ったときにサッと手間をかけずに撮影できるのは本当にうれしい。
またARROWS NXはエフェクト機能も無くなっている。その代わりに、というわけではないだろうが、画像を確認する「ギャラリー」アプリに簡易的な画像編集機能が加わった。切り抜きや傾き調整などの簡単な調整はもとより、フレームを付けたりカラーエフェクトをかけたりと色々楽しめる。
かなりシンプルになってしまったARROWS NXのカメラ機能だが、それは明確な“意図”とそれを裏付ける“進歩”があったゆえの結果。スマホまかせでも満足いく写真が撮れるなら、ユーザーが個別の設定をあれこれいじる必要は少ない。皆さんもスマホまかせの簡単キレイなカメラ撮影を、ARROWS NXで体験をして欲しい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月30日