スペックと機能で見る〜ドコモ端末の選び方(3/3 ページ)
ドコモの春モデルが出揃った。ハイエンドモデルの最新機種「901i」シリーズやFOMAの普及機「700i」シリーズ、個性的なPDC端末も登場した。端末の特徴を見ながら自分に合った端末を探してみよう。
カメラで選ぶなら
カメラは、画素数が高ければいいというものではない。端末によっては大容量の画像を保存するのに時間がかかるものもあるし、画素数が高いからきれい──とも言い切れない。絵作りのためのチューニングにメーカーごとの個性があることも考えると、作例を見ながら好みのものを選ぶのがいいだろう。
ITmediaには、アウトカメラの画質をチェックする連載があるので参考にしてほしい(連載参照)。
気になるのは撮影補助用ライトやマクロの有無。「F700i」「Music PORTER」「FOMAらくらくホン」は、撮影補助用ライトを備えていない。一方、デジタルカメラと同等の光量を得られる「キセノンフラッシュ」を搭載した「P506iC」のような端末もある。暗い場所での撮影では、ほかの端末を大きく凌ぐ。
マクロ撮影に対応していないのは「FOMAらくらくホン」「Lechiffon」「Music PORTER」「N253i」「P253i」「D253i」だ。
- 90xiシリーズ
アウトカメラ | インカメラ | ボディ形状 | |
---|---|---|---|
F901iC | AF204万画素CCD | 32万画素CMOS | 折りたたみ |
SH901iC | AF202万画素CCD | 11万画素CMOS | 回転2軸 |
SH900i | AF202万画素CCD | 11万画素CMOS | 折りたたみ |
P901i | 202万画素νMaicovicon | 10万画素CMOS | 折りたたみ |
D901i | AF200万画素スーパーCCDハニカム | 32万画素CMOS | スライド |
P900iV | 195万画素CCD | 10万画素CMOS | 回転2軸 |
F900iC | AF128万画素CCD | 11万画素CMOS | 折りたたみ |
F900iT | 128万画素CCD | 11万画素CMOS | 回転2軸 |
N900iG | 124万画素νMaicovicon | 10万画素CMOS | 折りたたみ |
N901iC | 100万画素スーパーCCDハニカム | 11万画素CCD | 折りたたみ |
N900iS | 100万画素スーパーCCDハニカム | 11万画素CCD | 折りたたみ |
- F700iシリーズ
アウトカメラ | インカメラ | ボディ形状 | |
---|---|---|---|
F700i | 128万画素CMOS | 32万画素CMOS | 折りたたみ |
SH700i | 126万画素CCD | 11万画素CMOS | 折りたたみ |
P700i | 125万画素νMaicovicon | 10万画素CMOS | 折りたたみ |
N700i | 103万画素CCD | 11万画素CCD | 折りたたみ |
- ムーバ
アウトカメラ | ボディ形状 | |
---|---|---|
F506i | AF204万画素CCD | 折りたたみ |
SH506iC | AF202万画素CCD | 回転2軸 |
D506i | 100万画素スーパーCCDハニカム | 折りたたみ |
P506iC | 195万画素CCD | 回転2軸 |
N506iS | 130万画素CCD | 回転2軸 |
N506i | 130万画素CCD | 回転2軸 |
premini-II | 130万画素CCD | ストレート |
SO506iC | 130万画素CCD | 回転 |
ディスプレイで選ぶなら
ドコモ端末の場合、FOMAと506xiシリーズのPDCにはQVGA解像度のメイン液晶が搭載され、25xiシリーズの端末は非搭載となる。愛称が付けられているpremini-Sやprosolid、Lechiffon、Music PORTERもQVGAではないので注意が必要だ。
QVGA液晶の場合、決め手になるのはディスプレイ自体の大きさと解像度。FOMAで2.4インチの液晶を搭載しているのは、D901i、F901iC、FOMAらくらくホン、F900iC、P900iV、SH900i。PDCではN506iS、P506iC、F506i、N506iだ。
解像度で注目なのは、240×345ピクセルと縦に長い液晶を備えたNEC端末だ。持ちやすさに影響する横幅はそのままに、縦の解像度を大きくしたもので、1画面当たりの表示をより大きくできる。この「QVGA+」と名付けられた液晶は、N901iC、N700i、N506iS、N506iに搭載されている。
個性的な機能で選ぶなら
まず外見が個性的な端末から見ていこう。このところ増えている着せ替えに対応するのは、P900i、P901i、N700i、SO506iCの4モデル。これまでにない柔らかい素材を携帯に採り入れたLechiffonも強烈な個性を放っている。
ハードウェア面で特徴があるのは、タッチパネル搭載の「F900iT」と、ディスプレイ面がスピーカーになる「N506iS」。F900iTは、現行FOMAラインアップでは唯一のBluetooth内蔵端末でもある。
海外にそのまま持っていって使えるのはW-CDMA/GSMのデュアル端末「N900iG」。簡単操作で必要最低限の機能を使いたいなら「FOMAらくらくホン」や「らくらくホンIII」がお勧めだ。
なおドコモは2003年末に、GPS機能を備えた「F505iGPS」をリリースしているが(2003年12月の記事参照)、現行ラインアップからははずれてしまった模様だ。
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