第6回 アクセスポイント利用中でもほかの機能を使える?――「N-06A」:「N-06A」の“ここ”が知りたい
N-06Aは無線LANアクセスポイントとして利用できるのが大きな特徴だが、「アクセスポイントモード」の起動中に着信した場合はどうなるのか。また、ほかの機能を同時に利用できるのだろうか。このほか、アクセスポイントモードの電波が届く範囲や、移動中の通信速度を調べた。
- →第1回 無線LANにかかる料金はいくら?――「N-06A」
- →第2回 無線LANはどうやって設定する?――「N-06A」
- →第3回 FOMAカードなしでも無線LANを使える?――「N-06A」
- →第4回 無線LANアクセスポイントにかかる料金はいくら?――「N-06A」
- →第5回 アクセスポイントモードの使い勝手はどう?――「N-06A」
質問:アクセスポイント利用時に通話やメールは利用できるか
「N-06A」を無線LANアクセスポイントとして利用する「アクセスポイントモード」の起動中に、ほかの機能は利用できるのだろうか。アクセスポイントモードの動作中は、マルチタスクは原則として無効になり、別の機能は起動できない。メールは受信できず、通知もされない。ただし音声着信した際に応答することはでき、通話中も(アクセスポイントモード経由の)インターネット接続は途絶えない。
FOMAは音声通話とパケット通信を同時に行える仕様だが、アクセスポイントの動作時は、パケット通信がFOMA網ではなくmoperaUに接続されるので、通知も受信できないのだろう。アクセスポイントモード利用中に届いたメールをすぐに読みたければ、アクセスポイントモード終了後に「iモード問い合わせ」を実行するのが確実だ。
質問:アクセスポイントモードの電波が届く範囲は?
N-06Aのアクセスポイントモードの電波が届く距離も気になるポイントだ。4DKほどの木造の平屋にて、家屋のほぼ中央にN-06Aを置いて確認したところ、屋内のどの場所でもアクセスポイントとして検出され、インターネットに接続できた。N-06Aを窓際に置いた場合も、窓が見通せれる場所なら30メートルほど離れた外にいても、問題なく接続できた。
N-06Aは一般的な無線LANアクセスポイントと比べると出力は弱いが、外出先などで利用する分には不便はなさそうだ。なお、N-06Aは電波出力レベルを設定するといった機能は備えていない。
上の3行は、5メートルほど離れた所に設置した据え置きのアクセスポイント(NEC WR7600H、La Fonera)。4行目が手元に置いたN-06A。「-xx dbm」の表記は数値が小さいほど電波強度が強いことを示している。N-06Aの電波強度は据え置き製品よりは弱いが、見通せる場所なら、2〜30メートル離れていても問題なく通信できた
質問:高速移動中でもアクセスポイントは快適に使えるか
早朝のJR山手線の移動中にPCからN-06Aに無線LAN接続をして、速度計測サイトで通信速度を計測したところ、下り最大2Mbps程度の速度を記録した。上り速度は300Kbpsを超えることも珍しくなかった。
同じく早朝のJR東海道線の川崎駅〜品川駅間でFTPでファイルを受信したところ、受信が途切れることなく平均で1.1Mbps程度の下り速度を記録した。早朝というトラフィックの少ない時間帯だったが、ある程度高速で移動していても、大きな不満のない速度で通信できた。
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