都内の学生の半数以上が就職活動にスマートフォンを使用――日経HR調べ
都内の主要大学・大学院に通う2012年3月卒業予定者654人に対して行ったネット調査によると、47.1%が「iPhone」を、4%が「Xperia」を、2%が「GALAXY S」を就職活動に活用しているという。日経HRが発表した。
日経HRが1月5日に発表した「『都内の大学・大学院生の就職活動』に関する調査結果」によると、学生の約半数がスマートフォンを使って就職活動をしているという。インターネットによるアンケートで、都内の主要大学・大学院に通う2012年3月卒業予定者654人の回答をまとめたもの。調査期間は2010年11月26日〜12月3日。
この調査では、行きたい業界の上位3つが「商社」「銀行」「生保・損保」の順で並び、1位の商社は支持率29.2%と3人に1人が志望業界に上げていることなどを紹介している。また「業務内容」「福利厚生」「知名度」といった点は重視する項目の中で大きくポイントを落とし、逆に「国際性」が上昇するなど、厳しい就職事情を反映する結果となっていた。海外勤務に対しては6割以上が前向きな姿勢を示した。
そんな中で興味深いのは、携帯通信機器の利用状況だ。学生に普段使用している端末の種類を訪ねたところ、「iPhone」「Xperia」「GALAXY S」などのスマートフォンを利用していると答えた学生が53.1%と半数以上いた。iPhoneは1機種ではなく、iPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3Gのすべてを含んだ数字になっているようだが、今回調査した学生のうち47.1%が利用していると回答している。ちなみにiPhoneのみを利用しているのは全体の28.1%で、残りの19%は他の機器とiPhoneを併用していた。ちなみにXperiaは4%、GALAXY Sは2%で、携帯電話は65.6%、その他が5.5%だった(複数回答での調査結果)。
昨今学生は就職活動でスマートフォンのような情報機器を活用することを「i活」と呼ぶのだとか。会社説明会などに応募する際には、通常はPCなどからフォームに必要事項を記入する必要があり、ケータイサイトは用意されていないことも多い。しかしスマートフォンであれば、PC用のWebサイトを開き、エントリーに必要な作業がいつでもどこでも利用できることから、就職活動中の学生に活用される機会が増えている。人気の企業の説明会は数分で予約受け付けが終了するようなケースもあり、日経HRによると「大学によっては学生にiPhoneを持つことを推奨している場合もある」という。
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